さまようものとは、トレーディングカードゲーム・マジック:ザ・ギャザリングに登場するクリーチャーの一体。
概要
初登場は「神河物語」。
Wandering Ones / さまようもの (青)
クリーチャー — スピリット(Spirit)
1/1
1マナ1/1バニラ(何の能力もないクリーチャー)。
他に強い1マナ1/1クリーチャーは山ほどいる。そもそも同ブロックに上位互換が2体もいる。
しかし、青の1マナ1/1バニラには他に「脱走魔術師」や「真珠三叉矛の人魚」などがおり、ネタにするほど弱いというわけでもない。
何も語るところのないクリーチャー…のはずだった。
人気
しかし、「さまようもの」というオールひらがなの字面から漂う哀愁と、何より悲しげなフレーバーテキスト、そして青くて弱々しげなイラストから、一部で熱狂的な人気を誇り、愛すべきネタクリーチャーの一角として君臨することができた。
のみならず、トーナメント戦にメインから投入したプレイヤーもいた。
使用デッキは「バベル」という枚数が200枚を超えるものであり、その数合わせとネタ要素に1枚だけ投入したものであった。
しかしながらなぜか成果を上げ、彼の対戦相手はさまようもの1体に殴り殺されそうになったがために、やむを得ず「燎原の火(全プレイヤーが土地4つ生贄&全クリーチャー4点ダメージ。普通こんな奴のために撃たない)」を唱えざるを得なかった場面もあったという。
使用者・浅原晃は知り合いにもさまようもの入りデッキを配り、勝手に「さまようもの王決定戦」を開催した。赤白デッキであるボロスウィニーにも入れたらしいが、どうやって出すというのか。