俺達に解けないハートと謎はない!
概要
正式なシリーズ名は美少年シリーズ。
私立指輪学園中等部を舞台に、『美少年探偵団』に所属する美少年の探偵たちが、様々な依頼を解決していく学園青春ミステリー小説。
モチーフは江戸川乱歩の少年探偵団。各シリーズタイトルも江戸川乱歩の小説名を由来としている。
シリーズ一覧
1.『美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星』
2.『ぺてん師と空気男と美少年』
3.『屋根裏の美少年』(2016年刊行予定)
4.『押絵と旅する美少年』(2016年刊行予定)
美少年探偵団とは
美少年探偵団団則
一、美しくあること
二、少年であること
三、探偵であること
指輪学園中等部で秘密裏に活動している探偵団。
校内のトラブル全般を非公式非公開非営利に解決する自治組織。その一方で、全てのトラブルの元凶とも言われており、全校生徒の鼻つまみ者。ただし、一部には支持者がいる模様。
依頼人には守秘義務が課され、具体的な活動内容や団員の構成メンバーすら公にされていない。
……というよりも、構成メンバーが学園の名だたる生徒ばかりなので依頼人たちが恐れをなして口を噤んでいる。
使用されていない美術室を事務所にしており、教室は学校の中にあるとは思えないほど美しく改装されている。
飾られているレプリカの絵画や食器、彫像等の大半はソーサクの手作りである。
登場人物
私立指輪学園
指輪財団が運営する私立校。中等部は芸術系の授業が廃止されている。
初等部から高等部まで存在する。
瞳島 眉美(ドウジマ マユミ)
本作の語り部。中等部2年B組。
10年前に一度見た星の探索を双頭院に依頼したことで、美少年探偵団と関わっていく。
とても美しい目をしているが、それを指摘されると激高する。そのため、普段は眼鏡を掛けて隠すようにしている。
自身の依頼が解決してからは、あることをきっかけに男装する様になり、美少年探偵団へ入団する。
通り名は美観のマユミ。
双頭院 学(ソウトウイン マナブ)
美少年探偵団団長。初等部5年A組の小五郎。
自ら学がないと言い切るほど馬鹿だが、美については拘りがあり、美学に反することは行わない。基本、命令するだけで何もしないことが多いものの、個性豊かな団員たちからはリーダーとして認められている。
空気が読めず、どんな時でも美しさを求め、明るく尊大に振舞う。
通り名は美学のマナブ。
咲口 長広(サキグチ ナガヒロ)
指輪学園中等部の生徒会長にして、美少年探偵団副団長。中等部3年A組。
入学時の新入生代表スピーチをきっかけに、以来3年連続で生徒会長を務める演説の名手。自他共に認める美声の持ち主で、声帯模写も得意。探偵団の渉外係。
物腰柔らかな優等生。親が決めた小学1年生の婚約者がいる。
通り名は美声のナガヒロ。
袋井 満(フクロイ ミチル)
番長と恐れられ、校外にまでその名を轟かす不良。中等部2年A組。
『絶対に関わってはいけない生徒ランキング』ダントツトップの危険な生徒。だが、見た目や態度に反して料理が得意であり、あまりの美味しさに凡人は吐いてしまうほど。仲間意識が強く、面倒見がいい。
よく発言に、的を射たきつい風刺を挟む。
通り名は美食のミチル。
足利 飆太(アシカガ ヒョウタ)
学園一の美脚を誇る、天使長の様な美少年。中等部1年A組。
制服のスラックスをショートパンツのごとく改造し、常に自慢の美脚を晒している。陸上部に所属しており、1年生にしてエースを任されるほどの並々ならぬ脚力の持ち主。探偵団の体力班・機動係。
可愛い見た目とは裏腹に、助平な行動や危ない発言をさらりとこなす。
通り名は美脚のヒョータ。
指輪 創作(ユビワ ソウサク)
指輪財団の事実上の理事長。中等部1年A組。
指輪財団の御曹司。現在の指輪財団を主軸になって運営するほどの経済的な才能と、絵画、彫像、陶芸、縫製、メイクに至るまで多芸に秀でた芸術的才能を併せ持つ天才児。探偵団の美術班。
無表情で滅多に喋らない。双頭院だけは彼の考えを読み取ることができる。
通り名は美術のソーサク。
髪飾中学校
指輪学園の近くにある中学校。
指輪学園中等部とは伝統的に不仲で対立している。
札槻 嘘(フダツキ ライ)
髪飾中学校2年生。生徒会長。
紳士的な立ち振る舞いに、詐欺師のような笑顔を浮かべている少年。
トゥエンティーズ
運び屋を生業とする犯罪組織。
麗(レイ)
冷徹に仕事を遂行するトゥエンティーズの女ボス。
部下は見捨てないタイプの悪党だが、決して善人というわけでも甘い人というわけでもなく、子どもに対しても容赦がない。
露出の多い服を着こなす美女で、付いたあだ名は『麗人二十面相』。