- テリー山本の漫画作品。及びその主人公である犬(ブルテリア)の名前。→平成イヌ物語バウ
- 機動戦士ガンダムZZに登場するネオ・ジオンの量産型分離可変MS。本項にて記述する。
バウ(機動戦士ガンダムZZ)
AMX-107バウ(BAWOO)はアニメ『機動戦士ガンダムZZ』に登場するネオ・ジオンの量産型分離可変モビルスーツ(MS)。
ネオ・ジオン軍(旧ジオン公国軍含め)唯一の分離可変機である。
主なパイロットはグレミー・トト
機体説明
アクシズはグリプス戦役末期から既にガザCを実戦投入していたが、この機体は簡易型の可変MS (TMS) であった為、敵対勢力であるエゥーゴやティターンズが投入するTMSに対して十分な戦果を発揮する事が出来ないでいた。
その為アクシズ(後にネオ・ジオンと改名)としても本格的なTMSである第3世代MS の開発の必要に駆られた。
開発に際して、政治的取引により入手した地球連邦軍やティターンズのムーバブルフレーム等の軍事技術が多く投入された。
また、アクシズが提唱する「ジオン復興」に賛同し、エゥーゴやアナハイム・エレクトロニクス社から多くの技術者が合流したともいわれる。
開発に際して、プロトタイプΖΖガンダムと同様に、機体を上下2つに分離させ、上半身をバウ・アタッカー、下半身をバウ・ナッター、それぞれの戦闘機として運用するコンセプトの基に試作が行われた。
しかし、機体制御には複数のパイロットが必要とされる為、人員が不十分であったアクシズにとっては非効率であった。
下半身であるバウ・ナッターを遠隔操作で運用する案も上がったが、ミノフスキー粒子による影響によって制御が困難である事が指摘されたため、開発を中断され、バウのMS形態での性能は十分なものであった事から可変機構を廃した騎士(当時のアクシズにおける士官)専用機として改修される事となった。
しかし、本機に搭乗予定であったネオ・ジオンの士官グレミー・トトは当初の開発案に戻し、バウ・ナッターには慣性誘導装置の搭載と弾頭を搭載し大型ミサイルとして再設計するよう指示した。
グレミーはバウ・アタッカーの持つ軽快な運動性能に目をつけ、バウ・ナッターを大型ミサイルとして考える(同様の考え方はヴィクトリーガンダムにおけるボトムアタック等で見ることが出来る)ことでこのMSの潜在的価値を見出した。
この様な紆余曲折の結果完成した本機は、MSとしての高い性能を維持した上で、変形分離する事で攻撃機としても運用可能な機体となった。
先行試作機は朱色を基調とした塗装を施されグレミー本人が搭乗した。グレミーはこの機体に愛着があったようであり、腰左部フロントアーマーに龍の下に飛と書いた漢字一文字(バウと読む)のマーキングが施されていた。
これは本機の開発当初のコードネーム「飛龍(ヒリュウ)」の名残でもある。
その後、グレミー機は実戦でも高い性能を示し、量産化も行われた。
結局少数が生産、緑色に塗装され第一次ネオ・ジオン抗争に投入されたが、戦局を大きく変えるには至らなかった。
グレミー以外のパイロットは分離・遠隔操作等の機体性能を十分活かし切ったとは言えなかったようである。
頭部はネオ・ジオンのMSに多く用いられるモノアイ機構を採用。
バウ・アタッカーでの空力を考慮した形状となっている。
コクピットハッチは胸部に設置されている。
バック・パックは必要に応じて2基のプロペラント・タンクと共に射出することができる。
固定武装として前腕部に4連装グレネード・ランチャーおよびビームサーベルを装備する。
機体背部のフレキシブル・ウィング・バインダーには各3基のミサイルを装備する。
専用のビームライフルはアサルトライフルであるが、モードの切り替えにより速射も可能である。
また、シールドには5連装のメガ粒子砲を装備し、機体防御と共に攻撃が可能である。
バウ・アタッカー
コクピットのある上半身の戦闘機形態をバウアタッカー (BAWOO ATTACKER) と呼ぶ。
武装はビームライフル、ミサイル、グレネード・ランチャーとMS形態の多くの武装を使用することができ、高い攻撃力を誇る。
また、シールドを機体下面に装着することにより、機体下面の空力性能を向上させている。
バウ・ナッター
遠隔操作する下半身の戦闘機形態をバウナッター (BAWOO NUTTER) と呼ぶ。
バウ・アタッカーとは異なり武装を持たないが、最大1,800kgのペイロードを有し、弾頭(核弾頭も搭載可能)を搭載することでそれ自身が射程640kmの巨大なミサイルとして機能する。
バウ・アタッカーからの無線制御によってコントロールされるが、通信が途絶えた場合は内蔵したコンピューターによって自己判断による航行を行う。
バウ(量産機)
量産機は生産性を考慮し分離合体システムを廃されたとも言われているが、定かではない。
また、分離を行わずそのまま変形をする種類も試作されていたようである。