概要
1巻でエルナが演劇部へ体験入部に行ったことから二人の交流が始まる。その後エルナは遊兎含む演劇部メンバーに対抗戦の指導を受けることになった。
その中でエルナは、自分を演技で騙そうとしている遊兔の葛藤に気付く。しかし「全部ひっくるめて赤間君だから」という理由で何も言わず、見守っていた。そして、「自分の演技を見透かした上で傍にいてくれる仲間たちがいる、自分は一人じゃない」と彼に気づかせるきっかけを作った。
『無気力クーデター』の1番の歌詞には、そんなエルナに対する遊兎の心情が表われている。
エルナは1年生だが遊兎に対してはタメ口で話し、 エルナがぼけて遊兎がツッコむやりとりが多い。
エルナは遊兎を「キュートな先輩」と思っており、遊兎もエルナに対し冗談交じりの嫌味を言うなど、先輩後輩の垣根を超えて友達同士のような関係。
ただ遊兎はエルナに「黙ってれば可愛い」と言ったり、放課後楽園部の創部祝いのときに他の皆には内緒で演劇部の鍵を渡そうとしたり(エルナがすぐ言いふらしたため失敗)と、意味深な言動も見受けられる。
7巻ネタバレ注意?
中間試戦の準決勝では、遊兎とエルナが戦うことになる。
自分の性格も戦術も読みきっている遊兎にあの手この手で立ち向かうエルナだが、当然一筋縄ではいかず、途中コミカルな掛け合いを連発させながらも緊迫した睨み合いが続いた。
長い消耗戦の末エルナが勝利を掴み取ったが、喜びに浸る前に遊兎の悔しそうな姿を見て、背負うものの重みを痛感する。
しかし試合後、御神楽星鎖と戦うエルナのために遊兎自ら演劇部員を引き連れてアドバイスをしに行く。相手の次の試合の門出を後押すのはそうそうあることではないらしく……
「演劇部と放課後楽園部は姉妹部だから、逆の立場でも私たちは赤間くんを盛り上げに行ったよ!特別!」
「……そういう意味での特別的なのじゃないんだけど、ま、いいや」
……おわかりいただけただろうか。遊エル好きにとってこの台詞はスルー不可避であろう。
その他にも、夏合宿のキャンプでは遊兎が八坂ひみの料理がヤバい事をエルナだけに教えるなど、「これはもしや……?」となる言動がいつにもまして多く見られる。
今後の展開に期待。