『エースコンバットゼロ』に登場する架空機“ADFX-01(02)”のコードネーム。
格ゲー界で有名なサキュバスはモリガン。お間違えなきよう。
概要
ベルカ公国の南ベルカ国営兵器産業廠が試験開発した試作機。試作型の特殊兵装を多数有し、計2機が実機として作品世界に存在する。
機体名の由来はアーサー王伝説に登場する魔女(妖精)、モルガン・ル・フェイ。
二機のモルガン
主に有名なのは、ゲーム最終盤にて、主人公であるガルム1ことサイファーの元相棒、ラリー・フォルクが搭乗したADFX-02。彼の搭乗機に共通する特徴として、右の翼が赤く塗装されている。
特殊装備としてTLS(Tactical Laser System:戦略レーザーシステム)、MPBM(Multi-Purpose Burst Missile:多用途炸裂弾頭ミサイル)、ECMP(Electronic Counter Measure Pod:内蔵型ECMポッド)を搭載。また、通常の戦闘機同様の機銃とミサイルを有する。
TLSは文字通りの外付けレーザー砲モジュールで、機体から照射され、その威力は、触れた相手を耐久力の残量にかかわらずほぼ一撃のもとに撃墜するほど。機体から伸びるそれはまるで剣のようである。
また、基部を可動させることで照射方向を変更することもできる。
MPBMは対地対空両用の範囲攻撃兵器で、指定目標に接近後、弾頭が炸裂し子爆弾を散布、炸裂地点から広範囲の目標に相当の損害を与える。拠点攻撃に使用した際の火力は絶大で、前作の散弾ミサイルを思わせる。
ECMPは機体内蔵型の強力なECMで、一切の誘導・照準装置を狂わせてしまう。
このように、ACEのラスボス恒例のチート満載の機体であり、最終面まで勝ち抜いたプレイヤーの前に、最後にふさわしい相手として立ちはだかる。
唯一の弱点として「機体正面のエアインテークのみが、ECMPの防御範囲から外れている」というものがあり、ゲーム中でもこの弱点をつかなければ、この機体を撃墜することは出来ない。
…すなわち、ヘッドオンでしか撃墜することが出来ないのだ。
プレイヤーが使用できるのは、連合軍が試験機を接収して完成させたADFX-01。
こちらはプレイヤー仕様ということもあって性能は抑えめで、上記の特殊兵装のうち、作戦ではひとつしか選択することは出来ず、その上どれも劣化している。
・TLSは正面にしか照射できず、後継機のFALKENに比べて照射時間が短い
・MPBMは02と違い、必ず相手をロックする必要がある
・ECMP作動中は、ミサイル使用不能
しかし、これらの制約を課してなおプレイヤー機の中では頭ひとつ抜けた高性能を誇るところが隠し機体の恐ろしさか。
《奮い立つか? ならば 俺を落してみせろ》
劇中では、最終ステージにおいてアヴァロンダム要塞の防衛戦に投入され、戦力であると同時に、核ミサイル 『V2』管制の役目を担っていた。
PJをTLSで撃墜し、主人公・サイファーに戦いを挑んでくる。そして、死闘の末にサイファーに撃墜されるが、ラリーは脱出する。
このミッションでの彼の台詞は必聴。『国境なき世界』の演説などに匹敵する、本作屈指の名台詞のオンパレードが待っている。
余談
「ECMPの影響で、正面からでなければ撃墜できない」という仕様のせいか、このミッションでのADFX-02はケツからいくらミサイルをぶち込もうがTLSを当てようが撃墜することは出来ない。
最早バリアである。
また、本機体は型式番号を見ればわかると思うが、後のADF-01へとつながっていく。デザインはFALKENをベースにしているが、より現実の戦闘機らしく、既存の戦闘機の要素をほどよく混ぜることで世界観を壊さない、従来型の戦闘機に近いフォルムとなっている。