死が増えるたびに、コジレックの系族は広がっていく。(『産卵の息』)
概要
三体確認されている「タイタン」と呼ばれる個体の一。かつて次元ゼンディカーに他のタイタン、そして「血族」たちと共に襲来したが、三人のプレインズウォーカーの手で封印された。
封印後、エルドラージの記憶が薄まるにつれ、タイタン個体たちは、ゼンディカーの住人たちが崇める神々に姿を変えた。
コジレックはマーフォーク族の崇めるペテンの神コーシ、コー族の崇める大地神タリブの原型となった。
「大いなる歪み」を体現するタイタンであり、コジレックの本体と血族の在るところ、現実と認識が歪み、重力の方向のような物理法則だけでなく、生物の思考すらも出鱈目に歪曲され、瓦解する。
友が敵に見え、熟達の斥候ですらも、方向感覚を失い、ドローンの餌食となってしまう。
また、コジレックによって侵食され剥ぎ取られた地形はビスマス結晶めいた四角い渦のような形に変容する。
当初はエムラクール同様、本体を出現させておらず血族の一部だけを活動させていた。
しかしプレインズウォーカーたち、そしてゼンディカーの住人たちが面晶体を用いた作戦によりウラモグを追い詰めた矢先に、地響きと共に大地を割り本体が出現。
円形に配置した面晶体の「連結面晶体構造」によって成功しかけていた封じ込め作戦を妨害し、ウラモグを再び野に放ってしまう。
『ゲートウォッチの誓い』では、地中に潜んでいたコジレックの血族が姿を現し、本格的に活動を開始する。
コジレックと血族
装飾の少ない厚みのある西洋鎧か、がっしりとしたゴーレムのような上半身を持つ。
顔にあたる部分には球体めいた部分が嵌っているだけである。
両肘のあたりから肉の銛のようなものが突き出ている。下半身はウラモグ同様、多数の触手、もしくは触腕から成っている。
下半身の触手自体はウラモグよりも細く短いが、数は二倍以上ある。
体表の色は磨かれた石かくすんだ金属板のように鈍く光って見える。
コジレックの血族は多数の肢を上半身もしくは下半身に持つことが多く、頭部または上部から金属片めいた尖った平たいモノを生やしたり、頭上に浮遊させている。
種類によって異なるが、肢や関節、脇腹に無数の目がついている。
コジレックの頭上高くにも二つに割ったステルス機のような形状をした物体が浮遊している。