概要
1920年代、アメリカ自然史博物館の調査隊がモンゴルで頭骨を発見し、この調査隊の隊長でインディ・ジョーンズのモデルとされる「ロイ・チャップマン・アンドリュース」にちなんで「モンゴル産のアンドリュースの統治者」を意味するアンドリューサルクス・モンゴリエンシスと命名された。
メソニクス類に属する哺乳類で、系統的にはクジラや偶蹄目に近縁であった。体長は5.5メートルに達し、頭骨は1メートル近くになった。鋭い歯と強靭な顎から肉食(もしくは雑食)だったとされるが、巨体のため速く走れず、動物の死骸を食べるスカベンジャーだった可能性が高い。また、カメやブロントテリウム類のような動きの遅い動物を捕食することもあっただろう。