声 - 林原めぐみ(ドラマCD版)
概要
ウェスペルタティア王国最後の王女でネギ・スプリングフィールドの母親。
魍魎跋扈の空中都市オスティアで育ったこともあり、ナギからも「能面鉄面皮王女」と称されるほど表情に起伏が少なかった。
大戦末期、「完全なる世界」の傀儡と化していた父王をクーデターに近い形で廃して女王に即位し、さらに「黄昏の姫御子」を自ら封印する事により魔法世界を救った。
その代償として広域魔力消失現象による空中都市オスティアの墜落を招いてしまうが、事態を予測して停戦記念式典を口実に市民の大半を離宮(現在のオスティア)へ避難させ、スラム街などに残っていた人々の救出を陣頭指揮した。その後、メガロメセンブリア元老院により「完全なる世界」の黒幕として戦犯扱いされ、終戦から2年後(本編の18年前)に処刑されることになる。彼女自身も政情不安を鎮めるためのスケープゴートという役割を受け入れ、従容として魔獣の穴に落とされるが、間一髪のところをナギによって助け出され、その場でプロポーズを受けた。
表向きには処刑されたことになっているため、彼女の名誉は貶められたままで、それ以外にも奴隷制度である「死の首輪法」を成立させたことなどから、魔法世界では現在でも「災厄の魔女」または、「災厄の女王」と呼ばれタブー視されているが、実際は民には気さくで思いやりがあったため、オスティアの難民からは慕われている。
大戦後、ネギが生まれた前後を境に行方不明となっており、最終話でも登場しなかった。