概要
1945年にソ連は技師のセルゲイ・カヴリロヴィッチ・シモノフが設計したSKSカービンを制式採用した。SKSカービンは細身の銃身で、バレルの下には銃剣を装着できる。作動方式はガス利用式で弾倉は固定式になっている。弾丸は7.62mm×39を使用し、専用のマガジン・グリップで10発を装填することができる。シンプルな構造で頑丈にできているため故障が少なく、白兵戦にも使えた。
SKSカービンは当時成立した中華人民共和国や共産圏の国にも制式採用される。後に、朝鮮戦争やベトナム戦争等にも使用された。
ソ連での扱い
このように順風満帆にいっているようだが、開発したソ連では実は短命で終わった。というのも、2年後にミハイル・カラシニコフが開発したAK47により制式採用から降ろされてソ連から姿を消した。SKSカービンは、むしろ他国で愛用されていた火器であった。ま、相手が悪いから仕様が無い。
他国での扱い
上記の様に中国やベトナムを始めとした供給国ではソ連ほど財政に余裕が無かった事も有りAK以上に堅牢かつセミオートのみで弾薬の消費が少ないSKSは国情に合った兵器として歓迎された。
特に中国では後に着脱式弾倉やフルオート機構を組み込み限定的にアサルトライフルとしての機能を持った63式自動歩槍が開発されたに留まらず、63式をベースに本格的なアサルトライフルとして再設計された81式と87式、87式をブルパップ化した95式自動歩槍とそれを通常型のアサルトライフルに再設計した03式が開発されるなど全ての国産アサルトライフルの始祖と呼べる存在になっている。
基本データ
全長 | 1022mm |
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銃身長 | 521mm |
重量 | 3900g |
口径 | 7.62mm |
装弾数 | 10発 |