SR-25
えすあーるにーごー
概要
アメリカのナイツアーマメント社が開発したバトルライフル・狙撃銃。
AR-10(AR-15のベースになったライフル)の機構を踏襲しており、使用弾は7.62x51mm。AR-15/M16のシリーズとは部品の60%を互換している。
11.25インチで一回転するライフルを持つSR-25の銃身はレミントン・アームズによって製造されている。
海兵隊、SEALsではMk11 Mod0として、アメリカ陸軍では改良型をM110として採用している。
M110採用後はSR-25は民間型の名称となり、M110と同仕様へと変更(SR-25 EM)、海兵隊はMk11のアッパーアセンブリをM110と同仕様のものに交換したものはMk11 Mod1、M110と同仕様のコンプリートモデルはMk11 Mod2として採用している。
0.75MOA(100ヤードで約0.75インチ以下)というセミオートとしては極めて優秀な精度を持つ。
しかし訓練では快調であってもいざイラクなどの砂地の戦場に持っていくと機関部のダストカバーが原因となる動作不良が多く、砂などの進入を前提にダストカバーを閉じずに運用していたという話もある。
(ダストカバーは排莢口から機関部へ異物の進入を防ぐための部品で初弾装填時や射撃時に開く構造となっているが、新兵時代に携行時は必ず閉じる事と撃ち終ったらすぐに閉じるように教育を受ける)
また、綿密なメンテナンスとパーツの交換も要求されるという問題点もあった。
頻繁に共食い整備が行われたり、要求を満たしていない低品質のパーツが混じっていた事による性能低下という問題も起きていた。
後に改良や部品の交換により問題はほぼ解決、大きな問題は起きていない。
ユージン・ストーナーの「ボルトが正常に閉鎖出来ない場合は何かのトラブルがあるときで、そのような状況で強制閉鎖してまで使用する事は危険である」という考えと、閉鎖不良は殆ど起きないとしてボルトフォワードアシストが省略されている(AR-10では弾薬に見合った強力なスプリングにより閉鎖不良がおきにくいことから省略されているクローンは多い)が、隠密行動時の装填の際にゆっくりチャージングハンドルを戻して意図的に閉鎖不良としてボルトフォワードアシストでボルトキャリアを前進させることで静かに閉鎖するという事が出来ない、上記のようなトラブルが起きた際に強制閉鎖ができないことから現場では不評である。