概要
バハルス帝国現皇帝。圧倒的なカリスマ性と、武力に裏付けされた統治能力で自国を強大化させつつある眉目秀麗な青年。腹話術という意外な特技も持っている。上風月1日生。即位に際し、また機を見るたびに国内の貴族に対する血の粛清を行ったことから「鮮血帝」と呼ばれ、事実彼の代で絶対王政は完成しつつある。
確実に歴史に名が残るレベルの名君であるが、王国と領土を争っているエ・ランテル近郊にナザリック地下大墳墓が転移してきてからというもの、処理能力を超える事態が次々と発生し、頭を悩ませている。
作中でも頭はかなり良い方なのだが、ナザリックの情報の少なさからとんでもない推測を立てることが多く、読者にシリアスな笑いを提供してくれる。
Web版の活躍
ナザリックを調査するために送り込んだワーカー・チームが誰一人帰還せずに全滅したため、アインズを麾下に加えようと自ら乗り込んだが、あまりのレベルの違いを自覚する。
しかしそれでも皇帝としての意地で交渉に臨み、あっさりとアインズを帝国貴族として迎えることに成功してしまう。
だが、ナザリック対抗するために人類を守るという名目で諸国同盟を成立させることを考えはじめた皇帝にとってはアインズと言う爆弾を帝国に抱え込むのは不本意であり、帝国内部の勢力をナザリック勢に食い荒らされる羽目に陥っている。
それでも書籍版と違い、名目上にせよアインズを臣下として迎えているため、「大虐殺を起こせるような辺境侯に対抗するには皇帝についた方がいい」ということで国内は皇帝派・辺境侯派に分かれるだけですんでいる。
書籍版の活躍
Web版と同じように行動を起こすが、こちらは素晴らしい情報源を得たデミウルゴスの策謀に踊らされる形でナザリックにワーカー・チームを送り込んでおり、ワーカーが全滅した直後に子供のダークエルフの兄妹に帝都を襲撃され、半ば脅される形でナザリックに赴き、魔導国の承認と同盟関係を結ぶことになる。
王国との戦の際に「一番強い魔法を使ってくれ」とアインズに要請したせいで、大虐殺が発生したために帝国騎士の人望を急速に失っており、対抗しようにも手駒がない状況にストレスが溜まる日々を送り、抜け毛が増えた。
更に諸国同盟を考えていたものの、最初の交渉相手である法国の使節と会談の場を偶然アインズに抑えられ、挙句の果てに帝国最強の剣闘士である武王が魔導国側にいってしまうという事実を突きつけられ、諦めて魔導国に属国になることを願い出るまで吹っ切れてしまった。