マヨナカテレビ
まよなかてれび
概要
主人公の転校先である八十稲葉町・八十神高校に伝わる都市伝説。
「雨の日の0時、一人で消えたテレビを見つめると『自分の運命の人』が見える」
この噂を聞いた主人公たちは早速これを実践。
そこに映り込んだのは、砂嵐のような荒い画像で描写される建物に入っていく女性だった。
そして翌朝、小西早紀が行方不明となり、さらにその翌日、彼女は死体となって発見される。
主人公が花村陽介とともに再度テレビへとダイブし、「テレビの世界」から帰還して以降はこのテレビ番組を『誘拐殺人事件の犯行予告』と断定した。
発展する形式
天城雪子が失踪した際には、ド派手な衣装で奇怪な番組を進行する雪子が登場した。
さらに巽完二が失踪した際には、褌一丁で色気づく不気味な完二が登場し、同様に奇怪な番組を進行していた。
両者ともに最初のものと比較すると非常に鮮明な画像となっており、なおかつ映った人物たちが普段ではありえないようなぶっ飛んだテンションのキャラクターとなっている。
ちなみに、このマヨナカテレビが見れるのは主人公たちペルソナ使いに限らず、雨の日の午前0時に一人という条件さえクリアすれば、一般人でも見ることができる。
(マヨナカテレビが放映された翌日、学校の生徒たちがりせのストリップショーやら、あっち系な完二等、マヨナカテレビに映った被害者のことを噂しているのが聞ける)
※(注意)ここからはネタバレ要素の強い記事になります |
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その本質
『テレビの世界』の窓
物語が進むとすぐに分かるが、マヨナカテレビはシャドウたちの犇めく『影の世界』を映し出したものであり、テレビの前に立つ者の「抑圧された心理」と「見たいもの」を見せる"心の鏡"である。
よって、その中のシャドウたちも、テレビの中に入った人間の深層心理ばかりでなく、テレビを覗きこむ観衆の心理も反映され、より偏執的で屈折した人物像を作り上げることになる。
マヨナカテレビの番組の登場人物が、本来ではありえないようなテンションと人物像だったのは、テレビの中に入れられた人間の「抑圧された欲望」「認めたくない自分の心の暗部」が誇張された結果である。
テレビに映り、番組を進行していたのは、その人物のシャドウである。
そしてマヨナカテレビの世界とは、"人の心"を反映してラスボスによって創造された巨大な心理空間であり、人間なら心に誰もが持っている「集合的無意識」を元に作られた「人の望みを具現化した世界」なのだという。
頑張って真EDをクリアすると、マヨナカテレビではない"本当の心理世界"を見ることができる。