ガラン・シガタール・クライン
がらんしがたーるくらいん
概要
「逆転裁判6」の舞台であるクライン王国を治める女王。
クライン王国の法務大臣インガ・カルクール・クラインの妻で、レイファの母。娘のレイファ以上に厳格で神秘的な雰囲気の持ち主。
クライン王国では霊媒の力を持つ者が女王になれるとされ、彼女もまた絶大な霊力を持ち、クラインの民衆から崇められ、その霊力を信奉する「親衛隊」もいる。レイファにとっても憧れであり、母のような女王になりたいと思っている。
前女王アマラが暗殺され、その裁判で弁護士がねつ造を行なった事で、弁護士を悪とし「弁護罪」を制定した。またその犯人である革命派のリーダードゥルクを強く危険視しており、革命派の危険な思想に憤りを抱いている。
真の本性
「逆転裁判6」の(シリーズ初の女性の)ラスボス。女王になる前は検事を務めており、また法務大臣の職に就いていた。
その本性は冷酷無慈悲なクライン王国の独裁者であり、民衆を「愚民」と見下しており、目的のためなら身内を殺すことも躊躇わない冷徹な心の持ち主。
23年前に起きた「アマラ女王暗殺事件」の真犯人であり、その際に王泥喜の実父を殺した張本人。その罪を姉の夫ドゥルクに着せて、ねつ造をでっち上げて「弁護罪」を制定し、念願の女王の座を手に入れた。姉アマラが放火から奇跡的に助かると、「身の安全のため」と言いアマラを事実上軟禁していた。アマラはその後ドゥルクに再会し、連れ出された事で犯人はドゥルクではないことを知るものの、ガランの部下に連れ戻されてしまい、妹ガランへの情と生まれたばかりの娘レイファを人質に取られた事でガランに従わざるを得なくなった。
ガランはそんな姉ですら駒のひとつとしか思っておらず、不要となった途端に部下に射殺を命じた程。また実際には姪にあたる娘レイファにも親としての情を持ち合わせておらず、「託宣」による自身の政権の象徴と、レイファの本当の両親と兄ナユタへの人質としか思っていなかった。
表向きは法務大臣の夫インガが法の全てを統治しているように見えるが、実際には実権の殆どをガランが握っているため夫とは不仲であり、彼がクーデターを企てている事を知ると夫を殺害し、その罪を再び革命派のリーダーであるドゥルクに着せようとした。
ドゥルクの裁判では自身が検事としてつき追い詰めるが、王泥喜及び[成歩堂>成歩堂龍一]]によって真相を次々と明らかにされ、更に自分が23年前のアマラ女王暗殺未遂事件の犯人であることも明かされた事で、母の本性を知ったレイファや、自分たち家族を引き裂いた諸悪の元凶として怒りを露わにしたナユタから見放される。
それでも自分が告発されそうになると、「女王である自分を脅かす者は死罪」と法律を加え、絶対的な法の力と親衛隊の武力で王泥喜たちを追い詰め勝ちほこる。しかし、絶大な霊力を授けると伝えられている「始祖の宝玉」への異常な執着心を見せていた事から、女王になる為の絶対条件である霊媒ができないと王泥喜に見抜かれ、そもそも女王の資格がないガランの名の下に制定された法律は全て違憲であると致命的な事実を法廷で暴露された。
ガランの女王の座への執着心は、実は霊力を持つ姉への劣等感から来るものであった。
最後は法廷で霊媒を試みるも、霊力を持たないガランに霊媒はできる筈もなく、女王の資格がない事が傍聴人や親衛隊に露見した事により部下たちに見限られ、精神が崩壊し水鏡の上で大の字に倒れた。
そしてその場で緊急逮捕され、ここに23年間続いたガラン政権は崩壊を迎えた。
取り調べでは、自分が始祖様になったと思い込んでいたらしい。