パタリロ
ぱたりろ
少女漫画「パタリロ!」の主人公。
人物像
本名パタリロ・ド・マリネール8世。作品の舞台であるマリネラ王国の国王。前国王ヒギンズ3世の死を受け、わずか10歳で即位した。「陛下」という敬称を「『屁、以下』みたいだ」と嫌っており、国王となった今も部下には「殿下」と呼ばせている。
天才的な頭脳を持ち、生まれた時から学問書を絵本代わりに育った。乳児の頃に人体の組成を羊羹に変える機械を発明、更には10歳に満たない年齢で世界レベルの超難関大学を優秀な成績で卒業している。また、不可思議な超能力も複数体得している。
容姿は最初は普通の子供の体型だったが、第2話で即位後急速にズングリムックリな体型になった(本人いわく、国王としての重圧によるものらしい)。同じように顔も変わり、その姿を周囲からは「へちゃむくれ」「つぶれあんまん」「顔面殺虫剤」など散々に言われている。ただし、たまに目だけが美化するなど、将来的には美少年になるようである。
性格はわがままで悪戯好き。悪戯に関しては、特に意味も無く死傷者が出かねないレベルのイタズラを友人のバンコランや部下のタマネギなど親しい相手に仕掛けたり、初対面の人物に対してもからかったりする。しかし大概はパタリロがしっぺ返しを食らう。他人の不幸やタマネギをいたぶるのが好きだと公言するものの、本当に困っている人物を身を呈して助けてやったり温情を計るなど、国王としての資質は備えている。その性格を偽善者ならぬ「偽悪者」と言われることも。
他の特徴として、異常なまでに金銭に執着し、守銭奴であることが挙げられる。部下には命より金のほうが大事なんじゃないかとも言われている。また、自作の『クックロビン音頭』が大のお気に入りで、事ある毎にタマネギたちを交えて踊り歌う。