目次
1 戦車のK21.1 概要1.2 試作車で見つかった欠陥1.3 余談2 K2自動小銃3 関連タグ韓国陸軍がK1戦車の後継車として開発した第3.5世代主力戦車。
開発コードはXK-2。愛称は「黒豹(フックピョ、ブラックパンサー)」。
概要
開発初年度は1995年。主な開発目的は「古いM48パットンの更新」「北朝鮮の天馬号(チョンマホ)・暴風号(ポップンホ)戦車への対抗」「自国の軍事技術の成長」「輸出商品とする」である。
55口径120mm滑腔砲(ラインメタルRh120)、自動装填装置、モジュラー複合装甲、リアクティブアーマー、データリンクシステム、ハイドロサス、アクティブ防御システム等、第3.5世代主力戦車に求められる機能を一通り備えた国産ハイテク戦車、事実上純粋にアメリカが設計したに等しいK1と異なり、韓国独自技術も追加されている。そのため実質的には韓国企業が初めて設計に関与した戦車といえる。
当初、配備は2011年が予定されており、開発期間が当初から長く取られていたことがわかる。
試作車で見つかった欠陥
量産車で採用予定の国産のエンジンが所定の出力を出せず、原因もよくわかっておらず、代替策として試作車と同じドイツ製エンジンを採用する案が出ている(初期車100両についてはドイツ製エンジン搭載が決定している)
トルコへの技術供与も予定されており契約を交わしていたが、K2自体が完成していないためトルコは契約内容の一部解消を要求しているという。
…というかトルコはドイツ製エンジンの契約の取り付けに成功し、国産戦車「アルタイ」として量産が開始され、サウジアラビアへの輸出も成立させている。
余談
かつて日本でも性能の劣る国産品を国策で使った例があった。T-1ジェット練習機のJ3エンジンである。しかしJ3の問題点は納期が遅れたことと出力が劣ることのみで、信頼性には特に問題がなく、実際にT-1は退役まで故障による損失がなかった。生産遅延については防衛事情を優先し即座に代用のイギリス製エンジンを輸入して回避した。なお元々採算の合わない事業だったため輸入に関して業界の反発はなく、政治問題化することもなかった。