概要
横72mm、縦68mm、厚さ5mmのカートリッジに封入された音楽用光学ディスク。または、その録音や再生を
行う装置を言う。再生専用MDは構造そのものはCDと同様の構造であるが後述の理由により普及しなかった。
録音可能MDは磁界変調オーバーライト方式により記録される光磁気ディスクである。記録には寸法の小さい
ディスクにCDと同程度の時間の楽曲や音声を収めるため音声帯域ごとに分割し、圧縮し符号化して記録する。
しかし、MDに使われる圧縮は非可逆圧縮といって、再生される音声は元の音声に比べると劣化している。
さらに、初期の圧縮規格ではエラー制御に容量を割いてしまい音質が悪かったため、MDは音質が悪いという
イメージを植えつけることになってしまった。
MDへのデジタルオーディオデータコピーはコピー制限がかけられ、デジタルコピーは1世代のみと
なっている。
MDはデジタルデータを記録することから、録音した音声の編集や文字入力、日時記録といったことができる。
(ただし、文字の入力・表示に制限のある機種がある)
また、MD-DATAというものがあって、当時の光磁気ディスク(MO)に並ぶ容量で大きさも小かったが、専用
ディスクでないとデータ記録ができず、転送速度も遅かったため(150KB/秒)、普及せずに終わった。
他にもNet MDやHi-MDといった規格ではパソコンとの親和性の強化や音声の非圧縮録音、パソコン用
ストレージ機器としての動作など追加されている。