日本のロックバンド。通称ラルク。
概要
L'Arc~en~Cielはフランス語で虹を表す。
メンバーの一人一人が持つ高い演奏技術やバラエティに富む楽曲センス、hydeによる詞世界などが特徴。近年では曲にアニメ・ゲーム・映画など、物語性を含んだ作品のタイアップが付くとhydeが監督など制作側へ出向き、作品のテーマを聞いて詞の構成をするという手法が増えている。メンバーそれぞれの趣向を反映して楽曲のレンジも幅広く、ポップスからハードロック、バラードまで様々なバリエーションが存在する。
1994年にメジャーデビュー。
96年に初のミリオンヒットとなるアルバム「True」を出してから爆発的な人気を得るが、sakuraの脱退でバンド活動が危機に立たされるも復活。97年には東京ドームでの復活ライブはチケットが当時の最速記録である4分で完売と、当時絶頂にあったバンドブームと重なり人気はうなぎのぼりであった。
98年、yukihiroがドラマーとして正式加入。シングル「winter fall」の発売を皮切りに、連続かつ集中的なリリースパターンを取り、ミリオンヒットを連発。7月に「HONEY」「花葬」「浸食 〜lose control〜」の3枚同時シングル発売や、それによるオリコンシングルチャート1位と2位の独占、10月には2枚2週連続シングル発売による2度目のシングルチャート1位と2位の独占。1999年7月には『ark』『ray』の2枚同時アルバム発売によるオリコンアルバムチャート2週連続1位と2位の独占などで大きな注目を浴び、音楽賞も総ナメに。デビューがほぼ同時期であるGLAYとともに邦楽2大ロックバンドなどと呼称されることもあった。
また、博報堂と組んでのバラエティに富んだユーモア溢れる広告展開も注目を集める。
2000年バンドが活動休止するが、2003年に復活。
現在も根強いファンが存在し、著名人にもファンを公言する者は多い。
近年はソロ活動とバンド活動を交互に行っており、2011年活動再開の皮切りに元旦ライブを行う事が決定した。
読みをラルクアンシェルと間違えられやすい。ラルクアンシエルが正しい。
メンバー
個々が他の楽器を演奏できるスキルを持っているためパートチェンジをする事もある。
hyde(Vo/Vo&Gt)
1969年1月29日生まれのO型。
長らくある洋楽歌手をリスペクトして生年月日を伏せていたが、ソロ活動時の2002年~2003年辺りから雑誌やオリコンなどのサイトで公表されるようになった。出所は明らかになっていない。
ラルクのほとんどの作詞を担当し、彼の書く詞は様々な事象が複雑に絡み合ったものが多く、抽象的な表現も多いため、意味を理解するには一筋縄でいかないものが多い。
音域が広く、裏声も含めるとhihiA~hihiB辺りまで出せる。
一方で低音の方も長けており、出せる最低音はlowCと一般男性の低音域ですらはるかに凌駕している。
tetsuya(Ba)
1969年10月3日生まれのA型。通称てっちゃん。
ラルクのリーダー。彼の積極的な勧誘がなければラルクは存在し得なかっただろう。
5弦ベースを主に扱うが、2000年を境に6弦ベースも使用している。
アジアの実力派ベーシストのランキングで19位にランクインしている。
彼が作る曲は明るくポップな楽曲が多いが、反面詞の方はかなり毒の利いた内容が多い。
hydeよりも声が高いといわれており、それを生かしてかコーラスは全て彼が担当している。
ken(Gt)
1968年11月28日生まれのAB型。通称ケンちゃん。
火を付けたシガレットを加えながらギターを弾く人。
フェルナンデスのストラトタイプをこよなく愛する。
彼が作る曲はどこか幻想的・情緒的で、tetsuyaと比べ暗い雰囲気の物が多い。
ダムが大好きで、バンドをやらなかった場合はダムの仕事に就くつもりでいた。
tetsuyaも声が高いが、彼もかなり声が高い。
yukihiro(Dr)
1968年11月24日生まれのA型。通称ユッキー。
1997年に脱退したsakuraに代わりサポートで入っていたが、1998年正式加入。
曲のリミックスなども担当し、インスト楽曲や過去の楽曲のリミックスも手掛けていた。
2000年6月には過去のリミックスやインストをさらにアレンジした「ectomorphed works」が発売され、22万のヒットを記録。
なお、彼がラルクに正式加入したきっかけの一つにエヴァンゲリオンのファンだったからという説があり、yukihiroとhydeは綾波レイが、tetsuyaは惣流・アスカ・ラングレーが大好きである。