精神面にもアプローチするヨーガとは異なり、ピラティスの場合は「肉体の強化」に特化した身体トレーニング法である。
深い部分の筋肉(インナーマッスル)を鍛えることで、体幹を強化することが基本。
胸式呼吸で行い、交感神経を有利にする。
歴史
1920年代に、戦争で負傷した兵士たちのリハビリのメニューとして、ドイツ人の従軍看護師が開発したトレーニング方法である。
この考案者の名をとって「ピラティス・メソッド(Pilates Method)」と呼ばれる。
ハリウッドのセレブや俳優などがトレーニングとして積極的に取り入れ(トム・クルーズ、ジョニー・デップなど)日本でも知名度が飛躍的に高まり、ピラティス人口も1000万人を超え、現在はヨーガと並ぶエクササイズとして定着している。
実用性
アスリートやバレリーナ、ダンサーなども、体幹を鍛える訓練法としてピラティスを取り入れている。
特に男性アスリートは、コアトレーニングとしての有用性から、ワークアウトに取り入れている人が多い。「A.C.ミラン」ではチームの基礎トレーニングとして取り入れている。
また羽生結弦が所属するカナダの「クリケット・クラブ」でもワークアウトとして導入されている。
この他にピラティスを実践しているアスリートに、イチロー、タイガー・ウッズ、デビッド・ベッカム、伊達公子などがいる。