解説
『まだ死なずにいる人』という意味であり、元々は夫が死んだのに未だに生きていることを謙遜して用いる自称だった。
言葉自体の歴史は古く、中国の春秋戦国時代の書物に既に載っていたりする。
ちなみにかつてインドには『サティー』と呼ばれる習慣があり、未亡人が夫を火葬する炎に飛び込み殉死することが美徳とされていた。
全ての未亡人に強要されていた訳ではなかったが、どのみち『夫に先立たれた妻』というのはかなり厳しい立場におかれていたようだ。
この習慣は現在法律によって禁じられているが、かなり浸透した文化だったため今でも稀に行われ、尊敬と同情の対象となっている。
外面上では分かりづらいので喪服を着た状態で描かれることが多い。
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また美人が喪服で悲しみに浸る姿は、男にとっては堪らないものであるらしく、昔からそっち方面の一大ジャンルとして、一定の需要を持っている。
夫が死亡してる場合は当然これにあたるが、夫が登場しない理由が明確にされてない場合、未亡人扱いされることは多く、この代表例では『kanon』の水瀬秋子がよく知られる(公式には未亡人とは言われていない)。