バガケラトプスの名を持つ角竜は2種類確認されている。
1.バガケラトプス科に分類されるモンゴル産の角竜
2.ケラトプス科カスモサウルス亜科に分類されるカナダ産の角竜
ここでは両種とも説明する。
バガケラトプス科のバガケラトプス(Bagaceratops)
メイン画像の方の角竜。
白亜紀後期のモンゴルに棲息した小型の原始的な角竜で、成体でも体長1メートル・体高50センチ・体重22キログラム程度しかない。属名は吻部にある角のような小さな突起に由来して「小さな角のある顔」を意味する。
ケラトプス科のバガケラトプス(Vagaceratops)
白亜紀後期のカナダに棲息したカスモサウルス亜科の角竜で、全長5メートルほど。かつてはカスモサウルスの一種として考えられ、カスモサウルス・アーヴァイネンシスと呼ばれていたが、近年の系統解析の結果カスモサウルスとは異なる新種と判明した。
最大の特徴はフリルの頭頂部の反り返ったトゲで、この特徴からコスモケラトプスと近縁とされている。また眼窩の上の角は、カスモサウルスと比べて全く発達していなかった。
なお差別化を図るため、こちらの種はヴァガケラトプスと呼ばれることが多い。