強気で活発な「十波」に対し、終盤で見せた眼鏡をかけ冷たい雰囲気を放つ由真を区別して使われることもある。
本項では、「十波」と区別して用いられる「長瀬由真」について解説する。
概要
「これで勝ったと思うなよ~~~!!」
と活発で強気な少女とは打って変わり、ToHeart2内でもトップではないかと思えるほど冷たい雰囲気を放つ。
由真シナリオを進めていくと、些細な行き違い(由真にとっては重大)から喧嘩をしてしまう。
怒らせたということで、謝りに行こうと、主人公があちこち探していると出会うことになる。
主人公に話しかけられても「何の用ですか?」と、冷たく機械的に応えるのみ。
「爺さんの言いなりになるのか!?」という問いかけにも、「それの何が悪いって言うの?」と答えるだけであった。
(もっとも、家業を継ぐことに関して、完全に拒絶していたわけではないのだが)
たった一つのことで、由真は別人のようになってしまったのだ。
と、見せかけて、
小牧愛佳の話等を聞くと、中学からずっとそんな調子。
主人公の前でのみ、明るい表情を見せていたことが発覚する…
どちらが本当の由真なのか…?
本当の自分
ToHeart2世界における「長瀬」は、名家「来栖川」に仕える一族である。当然、将来的には来栖川芹香や来栖川綾香に仕えると思われるが、彼女らはやたらと優秀。優秀な人間をサポートするには、優秀な能力が求められる。
しかし、由真はスポーツも勉強も特別できるわけではない。
そういった周囲と自分の状況から、プレッシャーやコンプレックスを抱えている可能性も考えられる。
だが一方で、幼少時代は「ダニエルになる~」と言っていたとのことで、由真本人も祖父を含め周囲の期待に応えようとしていた様子もうかがえる。(画家や技術者をやっている親戚もいることから、断ろうと思えば断れたはず)
このように考えていくと、
祖父の言うとおりにダニエルを目指す長瀬由真もまた
本当の自分の一部ではないかと考えられる。
XRATED以降の扱い
XRATEDの由真シナリオでは、「長瀬」の方は完全に「偽物の由真」として扱われている。
また、OVAでは、「ダニエルになるか悩んでいる」と言うよりは「ダニエルには絶対なりたくない」といった描かれ方をしている。
(コミック版やTVアニメ版では「悩んでいる」描写が強い)
AnotherDays(AD)においては、特に十波と呼ばれることはなく、長瀬由真として扱われている。貴明からは由真と呼ばれているが、具体的にどの程度の関係かは不明。ちゃるシナリオでは十波由真の時のような一方的に貴明を敵視する場面が見られる。
また「十波由真」の代名詞な台詞「これで勝ったと思うなよ」を由真以外のキャラ(向坂雄二とまーりゃん先輩)が使用する場面があり、貴明がパクリだと突っ込み、由真自身も目の前で使われて「それ私の台詞ー」と叫んでいて、「十波由真」の時のキャラが貴明以外にも浸透している事がわかる。
公式は、本項で解説した「長瀬由真」を消し去ろうとでもいうのだろうか。
余談
欲望に勝ちつつ、将来について、最後まできちんと相談に乗って上げると、