Vz61
ゔぃぜーとしぇでさーといぇどな
「チェコ兵器廠国営会社」が開発し、1961年にチェコ=スロバキア共和国軍に制式採用された小型の短機関銃「Samopal vzor 61」のこと。愛称は「スコーピオン」
概要
「チェコ兵器廠国営会社」は戦車兵や軍用車運転手等の自衛用にサブマシンガンVz61を開発し、1961年にチェコスロバキア共和国軍に制式採用された。
フルオート射撃での安定性を確保するため、対人用として最低限の威力の.32ACP弾を使用し、射撃サイクルの微調整機構「レートレデューサー」が組み込まれている。大型拳銃程度の重量で、片手でバースト射撃ができるほど反動は少ない。マガジンは堅固に固定され、フルオート射撃時にフォアグリップ代わりに握り込むことができる。
愛称の「スコーピオン」は、付属するストック(銃床)がまるで蠍の尾のように後ろから跳ね上がり、銃口部分を覆う形で折りたたまれる姿から。
兄弟モデルとして、.380ACP弾モデルのVz.64、9mmマカロフ弾モデルのVz.82、9mmパラベラム弾モデルのVz.68がある。
後継モデルとして、9mmパラベラム弾を使用するスコーピオンEVO3が発売されている。
小さくて隠し持つことが容易なため、スパイや特殊部隊の他、テロリストにも使用された。しかし使用弾の威力が弱い為、最近は特殊部隊で使用されることもほとんどなくなった。
諸元
全長 | 270/517mm |
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銃身長 | 112mm |
重量 | 1300g |
口径 | 7.62mm×17 |
装弾数 | 10/20発 |