CV:子安武人(『東京BABYLON』OVA)/古澤徹(『X』劇場版)/かわのをとや(『X』WOWOW版)/中井和哉(『X』CDドラマ版・少年期)/東地宏樹(『ツバサ・クロニクル』)
演:四方堂亘(『東京BABYLON』ビデオシネマ版)
概要
初出は『東京BABYLON』。
柔らかな黒髪にメガネが特徴の温厚な雰囲気の青年。
皇昴流に対し、やたらとアプローチを仕掛けてくる変人。
人物
その正体は、皇家と双璧をなす陰陽道の一門である暗殺者集団「桜塚護」の当代の継承者。
人当たりのいい顔は表向きの仮面であり、生まれつき他人を傷つけることに何の感情も抱かず、それどころか「生ける『者』」と「単なる『モノ』」の区別が付かない人格破綻者(つまり、人を殺傷することも、物を壊すことも同じようにしか感じられない)。
昴流に対してアプローチをしていたのは、「自分が他人を好きになれるか」という実験であり、そのために「好きになったら取るであろう行動」を取っていたにすぎなかった。
なお、「桜塚護」は暗殺者「集団」という事になってはいるが、実際のメンバーは彼1人のみであり、表向きには周辺の協力者達をも含めて「暗殺集団」と称されている。
「桜塚護」の継承に際しては先代とその協力者達を全員殺す掟が存在し、星史郎もまた実母にして先代「桜塚護」である桜塚雪華を殺している。
母親については『X』の単行本巻末の読切と、ドラマCDでわずかにその人物像が描かれたが、「外見が完全にょぅι゛ょ」、「声もロリ声」、「座敷牢住まい」、「仕事の時だけ外出」と、CLAMP節全開の存在であった。
作中での行動
『東京BABYLON』
表の職業は新宿で開業する獣医師。昴流とその姉・北都には序盤の段階で「桜塚護」の当代である事は把握されていたようだが、当初は醸し出す雰囲気も手伝ってか、暗殺者とは言えどもいわゆる「仕事人」的なもの、位に思われていた節もある。
微妙な胡散臭さは見せつつも度々昴流の退魔稼業をサポート、皇姉弟の頼れる兄貴分的な存在であったのだが、とある事件で片目を失明、終盤で遂に本性を現し昴流の心をへし折った末、北都を殺害し姿をくらませている。
『X』
桃生封真率いる「地の龍」の一人として再登場。チームの中でも群を抜いて、積極的に結界を破壊していた。
やがて「天の龍」の一員となった昴流と再会、決着戦に至る。その中で北都が遺した術が発動、昴流に討たれるのだが、死してなお彼の存在はそれ以降も昴流を蝕んでいく事に…。
なお、劇場版では序盤に昴流と戦い、相討ちで死亡している。
タロットは「死神(13)」。
『ツバサ-RESERVoir_CHRoNiCLE-(ツバサ・クロニクル)』
厳密には『BABYLON』『X』とは別の、平行世界における存在(クレジット上の名も名字無しの「星史郎」)。
小狼の体術の師匠で、吸血鬼ハンターを生業とするが、ある出来事により自らもまた吸血鬼となった。自らの右目を対価に次元の魔女から得た異世界を渡る能力(自身の望み通りの次元へ移動できる強力なものだが、回数限定)を駆使する。