概要
私立ガンプラ学園に在籍するガンプラファイターキジマ・ウィルフリッドの使用するガンプラ。
トランジェント(Transient)とは英語で「瞬間的」「束の間」を意味しており、転じて「刹那のガンダム」と表現する事も出来る。
「機動戦士ガンダム00」に登場する太陽炉搭載機の系譜に位置する機体であり、ベースとなった機体こそ無いものの、「ガンダム00」作中にて刹那・F・セイエイが搭乗した歴代のガンダムの特徴を併せ持つ。GPベースに登録された型式番号も「GN-9999」とダブルオーガンダムの「GN-0000」を強く意識した物を用いる。
GNドライヴから三方向に伸びるクリアパーツや鋭角なパーツを多用した外観が独特なシルエットを成し、機体本体も白と蒼を基調とした一般的なガンダムとは一線を画するカラーリングで彩られ、放出する粒子の色も青色である事から、カミキ・セカイの操るビルドバーニングガンダムの「炎」とは対照的な「氷」を思わせる冷淡な印象を与えている。
GNドライヴの機能をプラフスキー粒子で再現している事もありその基本性能は高く、バトルでは滞空状態での運用を基本としているが、これは同時に機体のプラフスキー粒子制御能力の高さを物語っている。その為、攻撃力やスピードはもちろん、高出力GNフィールドを展開する事によってその守りは鉄壁を誇るが、一方で出力の高さから扱いは難しい。
格闘戦に特化したビルドバーニングガンダムに無手での殴り合いを挑み互角の戦いを演じるなどそのポテンシャルは極めて高いが、これはキジマ自身による地道な改造と調整を積み重ねた努力の結果であり、ガンプラバトルに於いてはキジマのファイティングセンスと相まって彼の不敗神話を支えている。
武装
GNパルチザン
主兵装となる双頭の槍。
身の丈ほどの大型武装であるが、トランジェントガンダムはこれを片手で扱う事ができ、更に二振りのGNパルチザンの同時装備も可能。
先端部を展開する事で射撃形態への変形が可能となっており、この状態では粒子ビームの出力や軌道を任意に変更する事が可能となっている。
射撃形態を取らずとも粒子変容機能によってガンダムレギルスのレギルスビットと同様のホーミングビームを放出する事ができ、また戦国アストレイ頑駄無と同じく斬撃を衝撃波として放つ事も可能。
更に、奥の手としてGNパルチザン自体をオールレンジ攻撃兵装「ランスビット」として使用でき、回転させる事でシールド的な運用が可能となるなど、外観からは読み取れない様々な機能を発揮する。
GNバルカン/GNビームサーベル
ガンダムエクシアと同様に手首部分に配されたビーム機関砲。
通常はミサイルの迎撃などに使用されるが、ビームサーベル発振機能も備えており、ランスビットとのコンビネーションでその真価を発揮する。
トランジェントバースト
トランジェントガンダムのバックパックに配されたクリアパーツからプラフスキー粒子を生成・放出し、機体性能を上昇させるシステム。
トランザムに対するトランザムバーストに近い性質を持ち、粒子放出時には背部GNドライヴから三方向に光の翼を思わせる粒子光が放たれ、頭上にエンジェル・ハイロウが出現する。その姿はまさしくソレスタル・ビーイングのシンボルマークそのものである。
トランジェントガンダムグレイシャー
キジマに対抗心を燃やすガンプラ学園セカンドチーム「ラピスラズリ」のファイター、アネガオオジ・リンジーが、トランジェントガンダムをベースにしたガンプラ。
ウイングガンダムゼロ炎と同じく全身にクリアパーツが組み付けられており、バックパックの構造も複雑かつ攻撃的な形状に改められている。
ベースとしてトランジェントガンダムが選ばれたのは、リンジーがキジマより勝っている事を証明する為であり、その過程でベースにはない独自機能も組み込まれ、プラフスキー粒子を媒体に熱エネルギーを奪う冷気系の攻撃を主体としたバトルを展開する。
主兵装のGNパルチザンⅡはトランジェントのGNパルチザンと異なり可変機構は持たないが、ガントレットに装着した状態でも使用が可能。また、凍結攻撃はGNパルチザンⅡのリーチ以上の射程を誇る為、相手の意表を突いた攻撃が出来る。