お召列車とは天皇皇后及び皇太后が乗車されるために特別に運行される列車である。両陛下が国賓を接待される場合にも運行される。
概要
明治時代に鉄道が新橋ー横浜間を開業した直後には既に明治天皇が乗車、これが日本におけるお召列車の最初とされる。戦前は神に等しい存在であったため、今のように気軽に鉄道ファンが写真撮影ができる存在ではなかった。また些細な失敗も許されず、ミスから大幅に遅延させた駅員が自殺するほどであった。
戦後は天皇の人間宣言による行幸で多数運転されている、専用機であるEF58型61号機が作られるが、新幹線開業以降は在来線での長距離運行は激減している。旧国鉄やJR以外の私鉄を利用する場合もあり、特に伊勢、奈良方面に出かける際は東京から新幹線を乗り継いで近鉄を多く利用している。
距離は関係なく、鉄道博物館に訪れた際に埼玉新都市交通伊奈線の大宮ー大成間の一駅を乗車しているが、これもれっきとしたお召列車に当たる。
関連タグ
EF58 61号機（国鉄→JR東日本）がお召し列車専用機として新製された。
DD51 842号機（国鉄→JR東日本）が同社非電化区間においてのお召し列車用指定機となっている。
E655系 JR東日本が2007年に新製したお召し列車用電車（特別車両のみがお召し専用）。
御召列車 （表記揺れ）
