概要
漫画『マギ』の登場人物、アリババとモルジアナと練白龍の三人が描かれたイラストにつけられるタグ。
アリババ←モルジアナ←練白龍という矢印を表したイラストに付けられる事が多い。
三人がのんびり仲良くしているだけのイラストに付けられることもある。
三人のうちアリババとモルジアナが恋愛にとても疎く非常に鈍感、また仲間としての関係を一番大切にしているため、ほのぼのとした時期が続いていたが、白龍とアリババはそれぞれモルジアナへの想いを育てていき、後にお互い無自覚のうちに“三角関係”へと発展していく。
白龍は思春期らしい繊細な性格の持ち主で、かなり初期にモルジアナにプロポーズを断られた際には、アリババの姿を思い浮かべている。
後の展開でアリババが部下に囃し立てられモルジアナに求婚されたと誤解して求婚し返して断られた際には、モルジアナは一瞬白龍を思い浮かべている。ただし待ってくれとは言いつつ顔を赤らめていたのであって、字面より肯定的な印象の返事ではあった。
白龍とアリババの両名から好意を寄せられるモルジアナであったが、彼女自身は元奴隷という意識から中々脱却できず、自分の気持ちを自覚していないという状況が続く中、煌の内戦中、アリババが白龍との戦いの末に昏睡状態となってしまった。
煌の内戦が収束した後、モルジアナは白龍の自室に赴き彼の自刃を止めようとする。その際、白龍から「……好きだったんですよね、あの人(アリババ殿)のことが…」と問われ、モルジアナは、「私はあの人のことが好きでした。恋を、していたのだと思います。」と自分の気持ちを自覚したことを告げ、それを聞いた白龍は静かに落胆した。
モルジアナは自分のせいでアリババを死なせてしまったと悔い、二度と白龍が間違いを起こさないようそばでずっと見ていることを誓った。
最終章が始まり、3年の年月が経っていたが、白龍とモルジアナは、アラジンと共に姿を消し、行方不明となっていた。
※以下、本誌のネタバレを含みます※
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新章(最終章)に入り、白龍とモルジアナは、アラジンと共に鬼倭島に身を寄せながらアルバとの戦いに備えていた。
そして、アルバとの戦いの後、オアシス都市チーシャンの地で、三人は、生還したアリババと再会を果たす。
その日の夜、4人の再会を祝う宴の席で、アリババは、白龍やアラジン、店の客達が見守る中、「俺と結婚してくれよ。後悔させない!一度死んじまった分…絶対に幸せにするから!」と、モルジアナにプロポーズし、もう二度と死ぬより悲しい思いをさせないことを誓った。それに対しモルジアナは「大丈夫私が死なせません。夫婦になりましょう。」と返事をし、受け入れた。
こうしてアリババとモルジアナは正式に婚約をし、白龍は、結ばれた二人を見届けた後、静かに立ち去ろうとするも、アラジンから「失恋どんまい!!」と慰められ、「うるさいですよ!!」と元気にやりあっていた。
アリババとモルジアナの成就、そして白龍の失恋という形でこの三人の三角関係は収束したものの、アリババは白龍がモルジアナに求婚したことを知らず、白龍の方はアリババがモルジアナに求婚したことを知っているという奇妙な関係であり、白龍がモルジアナに想いを寄せていたことをアリババは知らないままである。
もっとも、婚約後もアリババとモルジアナが喧嘩した際に、白龍は、あっさり仲直りした二人を見て「つまらん。」と茶化すほどの心の余裕を持っているようだ。
補足ではあるが、鬼倭島に身を寄せていた際、倭健彦がモルジアナを「可愛いのう!」と気に入り、周囲がモルジアナを側室に迎えようと囃し立てる中、白龍は「それだけは俺が決して許さん!!モルジアナ殿には心に決めた男がいるのだから!」とモルジアナを庇う態度を示している。モルジアナの気持ちを尊重したいという意思の表れであったが、このセリフをきっかけにモルジアナは白龍の恋人という噂が立ちそうになり白龍は気を揉んだようだ。
アリババはモルジアナと結ばれ幸せを手に入れたが、失恋した白龍もかつての情緒不安定だった頃と比べ、男を上げる成長ぶりを示している。