むかしむかし あるところに
なまえのないかいぶつがいました
かいぶつは なまえがほしくてほしくてしかたありませんでした
そこでかいぶつは たびにでてなまえをさがすことにしました
でも せかいはひろいので
かいぶつはふたつにわかれてたびにでました
1ぴきはひがしへ、 もう1ぴきはにしへ
本について
なまえのないかいぶつ、原題『The Nameless Monster』は、エミル・シェーベ (チェコスロバキア)の描いた絵本。
名前が欲しくて、二頭に分かれて旅に出た怪物の物語である。
※なお、この絵本は浦沢直樹の漫画『MONSTER』の劇中絵本であり、エミル・シェーベという絵本作家もまた浦沢の創作である。
現実の絵本としては、コミック18巻の初回限定の特典としてのものと、MONSTERの完全版別巻として絵本のみで発売されたものがある。
後者は『なまえのないかいぶつ』の他にも、『めのおおきなひと くちのおおきなひと』『へいわのかみさま』『めざめるかいぶつ』といった作中に登場する絵本を、オールカラーで収録している。
いずれも架空の作品だが、「実在する絵本を浦沢が訳した」という体裁をとっている。
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ぼくをみて ぼくをみて ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ
バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン