Gertrud
げるとるーと
Gertrudとは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場した「魔女」の一体。
まどか文字の解読により「ゲルトルート」と呼ばれてきたが、設定資料集により公式のものとなった。
なお、パンツじゃないから恥ずかしくない作品に登場するお姉ちゃんとは一切関係ない(あちらも魔女だが)。
概要
鹿目まどかたちが初めて遭遇した魔女。
手下Adelbertを踏み潰されたのを見て逆上し、椅子を投げつけて攻撃する。Adelbertのツルで一度巴マミを拘束するが、マミの銃によってバラ園を荒らされたのを見てスキを見せてしまい、反撃しようとしたものの銃弾からのリボンに動きを封じられてしまう。
最期は、マミのティロ・フィナーレにより爆散した。
劇場版では頭のみふっ飛ばされており、マミのその後を考えるに皮肉めいた描写である。
やはり主人公たちが最初に遭遇する敵キャラの運命か、魔女狩りの見本としてあっさり倒される、かませ犬の役割になってしまった。だが、そのおどろおどろしい外観から、本作における「魔女」がいかなる存在なのかを視聴者に印象づけた。
しかし、その次の回に登場したCharlotteが非常に強烈なインパクトを残していったため、いまいち影が薄い。
魔法少女まどか☆マギカポータブルにも登場。
まどかルートでは本編同様マミに、ほむらルートではほむらに倒された。
謎の魔女結界の一つ目の結界である喜悦の結界では最終層の5層目に登場している。
叛逆の物語には、本人は直接登場しないが、使い魔が登場。詳細は後述。
外観
上方のイラストの通り、何が何だかわからない不気味な姿をしており、我々の知る魔女とはかけ離れた異形の存在であることを判り易く示してくれている。見ようによっては、貞子のようにうつむいて長い髪を前に垂らしているようにも見える。薔薇の他に蝶の羽、芋虫(?)もモチーフに取り込んでいる。薔薇の花に寄って来る蝶を意識したのだろうか。
無数に生えた触手状の脚は、コミック版では人間の脚の形をしており、ファンの間では「美脚」と好評?である。
武器
TV放映版では逆上して椅子を投げつけたのが唯一の攻撃だったが、BD/DVD版ではハサミが追加され、バラ園を荒らされた後の反撃に使用している。このハサミは使い魔Anthonyも使用する。
攻撃時には頭部が開き、蝶の羽を持った人型のシルエットが現れる。
魔女の結界
薔薇や蝶がふんだんに使われている他、結界のできた場所である廃ビル由来のオブジェクトが散見される。薔薇園を荒らされないよう、ところどころにKein Durchgang!!(進入禁止)の文字が見られる。
本作の元ネタであるファウストの引用が入り口に書かれている他、唯一3種類のまどか文字が全て使われている。本作における「魔女の結界」をまとめて説明する役割も担っている。
手下たち
どちらも立派なカイゼルひげが特徴。
イヌカレー氏の雑誌インタビューによると魔女に忠実な使い魔は彼らだけということ。魔女の方も使い魔を大切にしているらしく、ヒゲをセットしてあげ、魔法少女に倒されると激高する。
アニメ本編では、使い魔を同時に複数扱える魔女はGertrudだけだったが、魔法少女まどか☆マギカポータブルでは使い魔を複数持つ魔女が増えた。
叛逆の物語では、Gertrudの無数の使い魔たちが美樹さやかと百江なぎさに率いられて登場している。使い魔たちはさやかとなぎさの指揮に従い、統率のとれた動きで戦闘に大きく貢献した。これは、Gertrudが自らの使い魔を援軍として、二人に貸していたためであることが明かされている。つまり、Gertrud本人は直接登場しなかったものの、彼女もまた円環の理の一部として協力していたのである。
元の姿
8話にて魔法少女が絶望すると魔女になることが明らかになり、それによって魔女たちにも悲惨な過去があることが伺える。以下はそれに対する予想ないし妄想である。
薔薇が大好きな少女。だが人間不信であり、花だけが友達であった。
その願いも魔女時の行動性質から花を救う、または守るためのものだったと推測される。
そして人間不信から人に絶望し、花のためだけに存在する魔女になったものだと思われる。
公式ガイドブックには「バラ以外は信用しない。人間不信。バラ園に入って来た奴を撃退」と書かれた資料が載っている。
別説:ドロドロの顔に過剰なほどの薔薇の装飾がなされていることから、「美しくなること」が願いだった可能性も…?自分の庭を薔薇で気飾り、他人に立ち入られることを嫌うこの魔女は、ありのままの自分を晒すことを恐れていたのかもしれない。
ハサミやツルを使用するため、このどちらかが魔法少女時代の武器と思われる。頭部には蝶の羽を持つ人型のシルエットが隠されているが、これが元の姿なのではないかという考察もある。
関連イラスト
関連タグ
森の音楽家クラムベリー(魔法少女育成計画):こちらもプライドの高い薔薇の魔法少女だが、哀しき悪役であるGertrudに対し、クラムベリーは吐き気を催す邪悪と言える。