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グリムゲルデ(MS)の編集履歴

2017-02-02 23:57:07 バージョン

グリムゲルデ(MS)

ぐりむげるで

グリムゲルデとは、TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場するモビルスーツである。

概要

厄祭戦後期に開発された「ヴァルキュリア・フレーム」を採用したモビルスーツ

機体名はワーグナーの歌劇「ニーベルングの指環」に登場するヴァルキリーに由来し、その名には「仮面の守護」の意味が含まれている。

深紅の装甲と、兎の耳(正確には羽飾り)のように後方に伸びた二本の頭部アンテナが特徴的な機体であり、専用の近接格闘兵装の存在も相まって甲冑を纏った騎士のようなシルエットを持つ。

パイロットは仮面の男モンタークことマクギリス・ファリド。彼が代表を務めるモンターク商会が所有する機体であり、ギャラルホルンの一員という身分を隠し鉄華団に協力する為にシュヴァルベ・グレイズに代わり運用した。


機体を構成するヴァルキュリア・フレームは、ガンダム・フレームと同じく長期に渡る戦争の局面を打破すべく開発され、軽量化による機動力強化と、エネルギー効率の向上を重点に置いて設計された。

同時期に開発されたガンダム・フレームにも匹敵するポテンシャルを秘めていたものの、結果としてガンダム・フレームの跳梁跋扈によって歴史の陰に隠れる形となってしまい、生産数も少なく実戦データも僅かしか残されていない。

しかし、簡素かつ洗練された設計にありながら高い性能を発揮するヴァルキュリア・フレームは、戦後ギャラルホルンによって再評価され、同組織の主力モビルスーツ開発の母体として採用された。

設計思想と基本構造はギャラルホルンの主力であるEBシリーズへと受け継がれており、現行の機体であるグレイズにも、その意匠は色濃く残されている。


グリムゲルデはヴァルキュリア・フレームのコンセプトを反映し、高機動近接戦闘を得意とする。

軽量化によって宇宙・地上双方で小回りの効く機動を可能としているが、その結果重心の制御を困難としており、更に機体の軽さが攻撃の軽さにも繋がってしまっているため、対象に効果的な打撃を与えるには高い技量を要するなどパイロットを選ぶ機体となっている。

頭部にはグレイズと同じく高感度センサーが内蔵されており、これを展開して戦闘対象のデータを解析する。


後に機体はヘルムヴィーゲ・リンカーに改修され、石動・カミーチェの乗機として運用された。


機体データ

型式番号V08-1228
全高18.5m
本体重量29.2t
動力源エイハブ・リアクター
使用フレームヴァルキュリア・フレーム
武装
  • ヴァルキュリアライフル
  • ヴァルキュリアシールド
  • ヴァルキュリアブレード
パイロットモンタークマクギリス・ファリド

武装

ヴァルキュリアライフル

装弾数に優れた大型のドラムマガジンが目を引く射撃兵装。口径は110mm。

その形状は機体の重量バランスを考慮して設計された専用の物であり、グレイズのライフルよりも長銃身だが難なく取り回す事が出来る。

非使用時はマガジンを側面に回してリアスカートにマウントされる。


ヴァルキュリアシールド

両腕部に装備される専用シールド。

縦長の独特な形状を持ち、裏面にはヴァルキュリアブレードをマウントする為のラッチが備わっている。


ヴァルキュリアブレード

特殊な超硬金属から精錬された近接格闘用兵装。

非使用時にはヴァルキュリアシールドの裏面にマウントされ、シールドに装着したままラッチを回転してブレードを展開する事も可能。

これを使用するグリムゲルデの機体重量もあって威力は重心バランスに左右され、そのコントロールを見誤った場合は敵に攻撃を弾かれる可能性もある為、扱いには相応の技量が必要とされる。


ヘルムヴィーゲ・リンカー

ヘルムヴィーゲ・リンカー

型式番号V8Re-0526。

厄祭戦末期に開発されたヴァルキュリア・フレーム機「ヘルムヴィーゲ」のデータを元に、モンターク商会がグリムゲルデを偽装する形で改修した機体。

当時との技術差から、オリジナルを再現しきれない部分は現行技術のパーツに置き換えられている。

グリムゲルデが機動力に重きを置いた軽量型の機体だったのに対して、ヘルムヴィーゲ・リンカーは重装甲を採用した重量機として調整されており、リアクター出力は装甲や駆動部の維持に回されている。

機体カラーも赤から青に再塗装されており、同一のフレームを使用した機体でありながら全く真逆の特徴を持つに至った。

ヘルムヴィーゲはフレームの稼働限界いっぱいまで施された重装備で敵の攻撃を受け止め、その状態からの極至近距離戦闘を得意とする機体であった。マクギリスによって対モビルアーマー戦用に火星へ持ち込まれ、部下の石動・カミーチェが搭乗した。


主兵装の「ヴァルキュリアバスターソード」は身の丈を越える大型剣で、一方の持ち手は分離しショートクラブとして使用できる。フロントアーマーには剣をマウントする為のラッチが備えられている他、マニピュレータもグレイズ・アインと同じ大型の物に変更されている。頭部の角は単なる飾りではなく、突き刺した敵機を内部から破壊する電撃角としての役割を持つ。


なお、機体名のヘルムヴィーゲはグリムゲルデ同様、ワーグナーの歌劇「ニーベルングの指環」に登場するヴァルキリーに由来する(意味は「兜の揺り籠」)。リンカーとは「転生」を意味する「リインカーネーション(Reincarnation)」から。


関連項目

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ

グレイズ

マクギリス・ファリド モンターク

海老川兼武

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