概要
第1部『ファントムブラッド』の登場人物ロバート・E・O・スピードワゴンの発した台詞。
彼を代表する名言・名シーンの一つでもある。
石仮面により吸血鬼と化したディオ・ブランドーとの死闘によって、生家も父も失い、自身も闘いの傷と火事による大火傷で意識不明に陥ってしまったジョナサン・ジョースター。
すべてを失い完全な孤独の身となった彼を気遣ったスピードワゴンは、自分自身がほんの少しでも心の支えになれればとジョナサンの入院する病院へ見舞いに訪れる。
しかしジョナサンの病室の前に差し掛かったところで、看護師エリナ・ペンドルトンが彼を献身的に看病する姿を目撃する。
そして、偶然その時意識を取り戻したジョナサンと彼女の会話から、かつて二人が恋仲の関係であったことを知る。
一部始終を病室の外で目撃していたスピードワゴンは、ジョナサンの心身の回復に安堵すると同時に、今は自分の出る幕ではないと察し「スピードワゴンはクールに去るぜ…」という台詞を残し病院を去る。
場の空気を読んで人知れず去る姿は言葉通りクールでかっこいい。みんなも立ち去る際に使ってみよう。
ちなみにこの台詞はラジオ番組『JOJOraDIO』での別れの挨拶にもなっている。
余談
また去っていくスピードワゴンは「人の出会いってのは運命で決められてるのかもしれねえな」と述懐しており、これは第6部等でも触れられるシリーズを通したテーマである。
このセリフの直前には「やはりおれじゃあ役不足だったようだぜ」というセリフもあるが、「役不足」は役者に対して役のほうが小さすぎることを表す言葉のためこの場面においては本来は誤用とされる(その後「力不足」、アニメ版では「役者不足」と改訂されている)。