グレート・ウエスタン・鉄道
イギリス4大鉄道の一つ、ロンドンとイングランド南西部、南ウェールズ地方とを結んでいた、イギリスのかつての鉄道会社である。1833年に設立され、1923年の鉄道会社の4大グループ化でも独立を維持し、1948年に国有化されてイギリス国鉄のウェスタン・リージョンとなった。グレート・ウェスタン鉄道の路線に相当する現在の路線についてはグレート・ウェスタン本線。
GWRという略称にちなんで、しばしば「神の素晴らしい鉄道」(God's Wonderful Railway)と呼ばれたり、あるいは初期の路線が目的地へ直進していなかったことから冗談で「大遠回り」(Great Way Round)と呼ばれたり、また支線のいくつかは必要な時に随時運行していたことから「準備ができれば出発」(Goes When Ready)と呼ばれたりしていた。また多くの人々を南西部の行楽地へ輸送していたことから「休日線」という有名な名前もあった。会社のよく知られた塗装は独特のもので、機関車はインディアン・レッドの台枠(後に黒になった)に濃緑色の車体で、客車はチョコレートとクリームのツートーンであった。
開業
ロンドン、パディントン駅からメイデンヘッド近郊のタプローまでの最初の区間は、1838年に開通した。ブリストル・テンプル・ミーズ駅までの全線は、1841年にボックス・トンネルが完成したことによって開通した。
チェルトナム・アンド・グレート・ウェスタン・ユニオン鉄道:1841-1845
オックスフォード鉄道: 1843/1844
ブリストル・アンド・エクセター鉄道: 1844
サウス・デボン鉄道: 1844
バークス・アンド・ハンツ鉄道: 1845/1846
オックスフォード・アンド・ラグビー鉄道: 1845/1846
バーミンガム・アンド・オックスフォード・ジャンクション鉄道: 1846/1848
バーミンガム・ウルバーハンプトン・アンド・ダッドリー鉄道:1846/1848
ウィルツ・サマーセット・アンド・ウェイマス鉄道: 1848-1857
サウス・ウェールズ鉄道: 1850-1856
ウェスト・コーンウォール鉄道: 1852
シュルーズベリー・アンド・バーミンガム鉄道: 1846-1849/1854
シュルーズベリー・アンド・チェスター鉄道: 1846/1854
ウルバーハンプトン・ジャンクション鉄道: 1852/1854
コーンウォール鉄道: 1859-1863
グレート・ウェスタン鉄道は、世界で最初の商業用電信線を運営していた。この線は、パディントン駅からウェスト・ドレイトンまでの13マイル(21km)あり、1839年4月9日に運用開始した。
1846年にはグレート・ウェスタン鉄道は、ケネット・アンド・エイボン運河を買収している。