概要
『文豪とアルケミスト』に登場する芥川龍之介×太宰治のカップリング。
このタグを用いて投稿する場合、腐向けタグとの併用や、文アル【腐】など、住み分けタグの使用が望ましい。
(※以下ゲーム回想・手紙・史実などのネタバレ注意)
ゲーム内において(ネタバレ注意)
回想
有碍書へ―2の『走れメロス』で、二人の回想が発生する。
内容は、内心、太宰に興味を示している芥川と、
憧れの人物が目の前に現れたことに感動し、いつもの自信満々な態度はどこへやら、な太宰との会話である。
太宰のことをこだわりの赤、という色で覚えていた芥川に、今ここで死んでもいいという気持ちを抱いている。
そんな太宰を見て、芥川は面白い子だと思っている。
ゲーム内で、回想発生対象となっている文豪両方の心の内を読める回想は、この回想だけである。つらい。
双筆
芥川が太宰に、頼りにしているというもの。
短い掛け合いだが、破壊力は抜群。必聴。
史実
太宰は、芥川を心から尊敬しており、芥川の著書を学生時代から愛読していた。同じポーズで写真を撮ったり、芥川の名を書き連ねたノートが近年発見された。芥川の自殺を知った際、太宰は衝撃を受けたため、下宿にしばらく閉じこもっていたという。
太宰は芥川賞受賞を切望していた。ゲームでも芥川賞に関する太宰のセリフがある。
第1回芥川賞の候補として選ばれた太宰。受賞する気満々であったが、落選し、選考委員であった川端康成の「作者目下の生活に厭な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みあった」という選評を見て、「刺す。そうも思った。大悪党だと思った」と書いた。青空文庫(→リンク)で読むことができる。
そして第2回。選考委員だった佐藤春夫に「佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい」と書いた4メートルにもわたる手紙を巻紙に毛筆でしたため、送っている。
この時の太宰は腹膜炎にかかっていたため、薬代などで借金をしており、賞金のために芥川賞を切望したということであるが、芥川という敬愛する人物の名が付いているこの賞が欲しかったという理由でもあったと信じたい。結局、太宰は候補にすら選ばれることはなかった。
太宰は志賀直哉に対して、「如是我聞」に「君について、うんざりしていることは、もう一つある。それは芥川の苦悩がまるで解っていないことである。」と書いた。こちらも、青空文庫(→リンク)で読むことができる。
最近、太宰が芥川龍之介という名を書き連ね、芥川らしき人物の似顔絵が多く描かれたノートが発見された。授業中も、太宰は芥川のことを考えていたということである。
(※不備などございましたら、加筆修正をよろしくお願いします。)