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イグの編集履歴

2017-05-13 04:19:47 バージョン

イグ

いぐ

イグとはクトゥルフ神話に登場する神性。旧支配者。蛇の神。

概要

初出作品はゼリア・ビショップのためのラヴクラフトの代作『イグの呪い』。

大きな蛇人間、時にはは東洋の巨大な龍の姿をしたグレートオールドワン。ケツアルコアトルの原型とも言われている。鱗の生えた巨大な人間の男としても姿を現す。

現在はクン=ヤンの赤く輝くヨスにある「ンゴスの穴」に棲んでいる、あるいは封印されているとされる。

地球に来て爬虫類と昆虫の創造に関与した(人類の創造にも関与したと言う者もいる)。

旧支配者の中でも最も古い一柱であり、相応に強大な力を持つ神である。蛇を自在に召喚することができ、支配しているとされる。


他のグレートオールドワンと違い、人類には深い慈愛の心を持った神である。

信仰者に対しては相応の報いをする神である。蛇を尊重し、イグを熱心に崇拝する者には「蛇との会話能力」「いくつかの魔術」「あらゆる蛇の毒に対する抗体」などを与えるとされている。

また、蛇はイグが自分の故郷を思い出すために地球へと持ち込んだ生物だとされている。つまるところ、蛇は元々地球外生物である。


賢く、非常に執念深い性格で、イグ自身を裏切ったものや、イグの身内や加護を与えたものを害したものには必ず報復をする。

イグに関係のある蛇を殺したり虐待したりしてイグを怒らせた者には、「イグの聖なる蛇」という存在をその怒らせた者に送る。このイグの聖なる蛇は見た目は普通の蛇だが、姿が大きく、頭には白い三日月の印がある。この聖なる蛇は相手を殺すまで追いかけ続け、噛まれた犠牲者は毒によってあっさり死んでしまう。

イグの呪いを受けた女性はおぞましく醜いイグの異形の子供を産むことになる。奇形児を妊娠しては流産することを生涯繰り返すともされる。

蛇人間がただの蛇に変えられたように、イグの不興を買った人間はイグによって知性のない蛇に変えるられることもある。

イグの復讐はイグの「子供」である「イグの聖なる蛇」が犠牲者の前に現れることから始まる狂気によって現れる。


執念深い性格は様々なエピソードにも表れており、自らが創造した種族である蛇人間が他の神を信仰するようになると知恵と手足を奪い普通の蛇に変えてしまったという逸話がある。

現在では蛇人間はイグの信仰を忘れなかったごく一部の部族の生き残りが残るのみである。


シュブ=ニグラスとの間には子供を複数もうけており、『妖蛆の秘密』にて、父なるイグ、暗きハン、蛇の髭を持つバイアティスとして並んで記述されている。


生態・出自など

太古の地球にザンダヌアの世界(または惑星)から来訪した。そこにはイグの兄弟であるロコンがまだ棲んでいる。


生命原理の象徴であり、尾を打ちならす事で覚醒と睡眠の周期が決定される。

イグは自分の化身を世に放つが、これらの化身は時が来れば冬眠しなければならない。

出自については、ウボ=サスラが地球上で生み出したとされる場合もある。


信仰

 イグ崇拝は地下世界クンヤンで始まったと考えられる。崇拝はそこから北アメリカ西部とメキシコ南部、ムーとヴァルーシアにも広まった。ククルカン、ケツアルクアトルの伝説の元になった可能性がある。

 太古より被造物である蛇人間に信仰されていた。イグは蛇人間に奉仕を命じていた様子はない。蛇人間にとってイグは父である。

 ムー大陸では、クトゥルフやシュブ=ニグラスと共に、人類に友好的な神として信仰されていた。この末裔がクン=ヤンに住んでいる。

 蛇人間達はやがてツァトゥグアを信仰するようになり、イグの怒りを買って知性のない蛇に変えられた。

 

 現在でも大平原地帯のインディアン部族はイグを崇拝しているものがある。また、魔術師の中には有形の物品と引き換えにイグに仕える者もいる。イグは満月と新月の両方に生きた動物の生け贄によって慰撫される。


 イグは人類に対して慈愛の心を持つ神だが、秋には太鼓を叩き、穀物を捧げ、そして様々な儀式で彼を慰撫しなければならない。さもないと「イグの子供」を傷つけたものと、この義務を怠った者に復讐を行う。


関係性

イグは多くの神や怪物と交わり多くの子をつくっている。

・シュブニグラス

 婚姻関係はないが、子供を複数つくっている。イグ自身がヨグ=ソトースとシュブ=ニグラスとの子であるとされることもある。

・ウールヘーア

 シュブニグラスとの娘の女神。

他の子供にハン、バイアティスなどがいる。

眷属

・蛇人間

 イグが創造した種族。独立種族。2億7500万年前という恐竜が誕生する以前に最も栄えた。かつては科学が得意で生命そのものを操ることが出来た。イグによって半ば滅ぼされ、現在は少数の魔術師などが残るのみである。かつての先祖と比べ知能も体格も衰えてしまっている。

 ただし、それを踏まえても現在でも科学と魔術の両方の技術に長けている種族。

・イグの落とし子

 一般的にはイグと蛇人間との混血種の子孫。四肢は萎縮し機能を失い身体から垂れ下がっている。顔は部分的に人間のものだが、目は冷たく瞳がない。特別大きな卵で生まれ、出産の際に母親を殺してしまう。イグの呪いを受けた女性が絶命すると同時に産み落とすこともある。

・イグの子 イグの聖なる蛇

 イグの子と呼ばれるその地域に生息する特別大きな蛇。基本的にはその土地原産の蛇だが、頭に三日月の印をつけている。イグの加護を受けており、害するとイグの報復の対象となる。


関連タグ

旧支配者 クトゥルフ神話

蛇神 

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