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概要

クトゥルフ神話に登場する架空の魔道書。考案者はロバート・ブロック。


英題は『Mysteries of the Worm』、原題のラテン語題は『De Vermiis Mysteries』『デ・ウェルミス・ミステリイス』。

邦題は『妖蛆の秘密』で、『ようしゅのひみつ』『ようそのひみつ』と読む。


16世紀の半ばに、ベルギー錬金術師であるルードウィヒ・プリンにより執筆された。

彼は自称第九次十字軍の生存者で、中東魔術を学んだという。

異端審問で処刑される前に獄中で執筆したのがラテン語原本である。

教会に発禁処分を受けたが、あんのじょう逃れた本が闇で出回る。


シリアやエジプト等の中東方面の異端信仰、魔術について書かれており、「サラセン人の儀式」と言う章には、古代エジプトの秘術が記されている。


主な記述

エジプト神話の神様 オシリス、セト、アヌビス、セベク、ブバスティス、ニャルラトホテプ

暗黒のファラオネフレン=カ

蛇の神様 イグ、ハン、バイアティス

「星の精」の召喚方法(後述)


エピソード

初出はロバート・ブロックの『星から訪れたもの』(これは、別の邦題としてズバリ『妖蛆の秘密』と翻訳されているものもある)。

ブロックを思わせる若手作家とラヴクラフトを思わせる老作家が『妖蛆の秘密』の初版本を入手し、翻訳しようとしたが誤って魔物(=星の精)を召喚してしまい老作家が死ぬ。

ブロック「先輩を作中で殺しちゃっていいですかー?」

ラヴクラフト「いいよー。後でおれもやり返すから」→『闇をさまようもの』執筆


この魔物は不可視透明だが、吸血によってシルエットが赤く浮かび上がる。



尚、今でこそ『妖蛆の秘密』と訳されているが、極初期は『虫の神秘』と邦訳されていた。

現在の呼称はクトゥルフ神話作品を多数邦訳した作家・大瀧 啓裕氏が、同じく作品を邦訳した作家・高木 国寿氏がルリム・シャイコースが登場するC・A・スミスの作品『Coming of the White Worm』を『白蛆(びゃくしゅ)の襲来』と邦訳したのを切っ掛けに捻り出された後に、創土社版『ラブクラフト全集』にて荒俣宏氏が採用した事で、今日に広まったとされる。


関連タグ

クトゥルフ神話 ニャルラトホテプ 魔道書

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