概要
魔界の貴族・ベルゼブブ一族のお坊ちゃんで獄立大卒のエリート。またの名をベルゼブブ931世。
アザゼル篤史からは「べーやん」と呼ばれる。
芥辺に試用目的で召喚されたが、その後は佐隈りん子と契約し、芥辺探偵事務所のメンバーとなった。
人間界では芥辺のソロモンリングによってペンギンっぽい姿にされている。
魔界での姿は登場悪魔の中では最も人間に近く、多くの女性から「王子」と評されるほどのタレ目美形。
ベルゼブブの名の通り正体は蝿で、魔界でルシファーと喧嘩した時には山のように巨大な蝿に姿を変えた。
貴族の名に違わぬ実力者であり、本気を出すと魔界を滅亡させかねないほどの強さを見せる。
上述した王子+ハエ+ペンギンという秀逸なキャラデザインは好評で、本作内でも1・2を争う人気キャラクターである。
性格
普段の優雅な立ち振る舞いと、佐隈が失態した時などに時折見え隠れする出版コードギリギリの暴言が彼のアイデンティティ。キレると「ピギャース!!」などと叫ぶ。
食の好みも蝿そのもので、糞尿を好み、能力を最大限高める秘薬として山羊の糞を食しハイになったり、その入れ込みっぷりは時に己を忘れるほど。
本人が「高尚」と言ってはばからないその嗜好をスカトロ呼ばわりされると大いにキレる。
また、カレーに対して尋常ではない拘りを持ち、召喚の際のイケニエは佐隈の手作りカレーライスが恒例。
作中では次第にカレーまん、カレーパンも好物となり、その拘りも「美味いカレー」であれば何でも良くなっていったようだ。
交友関係
アザゼルとは小学校・中学校まで一緒だったが、学力に決定的に差があり、高校進学を機に疎遠になっていた、みたいな間柄。
たびたび流血沙汰の喧嘩を巻き起こし、基本的に彼を見下しているが、腐った行為を繰り返すアザゼルを「我が友」と評しているところから、悪魔ならではの価値観による独特の友情を築いているようだ。
モロク義伸とも同級生だったことがあり、アザゼルとともに「モッさん」と呼んでいる。
職能
暴露。人間の隠れた本質や隠したい物事を表に暴き出す。
能力の応用で、生物に強制的に便意を促すことも可能。この便意衝動は自身曰く「逆らえる生物は皆無」らしく、彼が「最強を名乗っていいのは、このベルゼブブのみ!!」と声高に言い張るほどの凶悪な威力を誇る。
素手での喧嘩も強く、アザゼルは武器を持って襲いかかっても常に返り討ちに遭う。
さらに発光させた腕や羽で物を切断したり、カールした髪を伸ばすことで頭部に鋼鉄の如きバリヤーを張るなど、日々の新技開発にも余念が無い。
肥満の岡田を抱えても難なく飛行でき、将棋やオセロ、麻雀といったゲーム類にも強い。