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行司の編集履歴2017/07/17 19:29:15 版
編集者:サラマン
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概要

行司は他競技でいうところの主審レフェリーなどに相当すると言われ、勝負が決まった段階でどちらの力士が勝ったかを軍配によって示さなければならない。

しかし、反則・同体(両力士が同時に土俵上に倒れたり、土俵外に出たりすること)の判定はできず、物言い(行司が下した判定に対し、勝負審判や控え力士が異議を唱えること)となった際には意見を述べることはできても最終的な評決には加わることができない等、近代スポーツであれば当然主審に与えられる権限が行司にはない。

大相撲においては、取組中に「はっけよい(※1)」「残った残った」などの取組中の掛け声や、水入り(長時間の取組になり、疲労などのために取組に進捗が見られない状態になった際、行司あるいは審判委員の判断によって取組を一時中断すること)の場合に両者の立ち位置や組み手などを決めたりする取組進行役としての役割も持っている。

上下の差が顕著な相撲界においては行司も例外ではなく、力士同様、行司も各相撲部屋に所属し、階級によって行司の装束も大きく変わる。

現在の装束は、『審判規則』第1条により直垂烏帽子の着用と軍配を持つことが決められている。

なお、最高格である立行司木村庄之助、式守伊之助)は、短刀を差しているが、これは「横綱大関の大事な一番を刺し違えようものなら切腹する」という覚悟を表すためであり、現在では刺し違えた場合は理事長に進退を伺うことが慣行となっている。もちろん立行司となれば責任は重く、2場所で3度刺し違えた40代式守伊之助は場所中に3日間の謹慎処分を受けたことがある。同体で落ちるような取組はまさに行司泣かせである。

行司の役割は、大相撲の軍配を示すことばかりが目立つが、その他にも土俵入りの先導役、土俵祭の司祭、場内放送、取組編成会議の書記、番付編成会議の書記、割場などの仕事がある。

巡業においては交通機関や宿泊先の手配・部屋割りなどの先乗り親方の補佐したり、所属している部屋においては番付の発送、冠婚葬祭の仕切り、人別帳の作成などの仕事に携わる。このように雑務もこなしているため、単に軍配を差すだけがお仕事の人というわけではない。

※1…「はっよい」とも。日本相撲協会はせきトリくん等で「ハッキヨイ」を採用している。また、この掛け声の謂れについては「発気揚揚(はっきようよう)」、「八卦良い(はっけよい)」等諸説ある。

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