概要
古くは江戸時代における髪結師を指し、現在でいう床屋・理容師にあたる。
かつては歌舞伎界でも役者の髪結をする床山が存在したが、現在ではかつら製作に携わる職人を指す事も。
また、角界(相撲)においては各部屋において力士の髪結いにおいて重要な職にあり、ベテランともなると髪結いで力士の体調やメンタルの不調を見抜くとされ、力士と床山は重要な信頼関係になるという。あるベテラン床山は「部屋の床山を大事にしろ」と説いた事もあるくらいである。
ちなみに床山には理容師・美容師の免許は必要ではないが、義務教育を終えた年齢から65歳までの年齢制限がある。
また、相撲部屋に所属する床山は「床○」といった床山の名前を持っている。大半は本名から1字とっている者が多い。
格付けが存在し特等から五等の六段階あり、音羽山部屋の「床鶴」氏が現在唯一の特等床山にある。特等はベテラン中のベテランで勤続年数かつ60歳以上の特に優秀な者である。特等と一等になると番付にも名前が掲載される。
外部リンク
日本相撲協会では各部屋の床山の紹介がされている。→外部リンク