概要
学校に伝わる怪談話を七つ集めた物。
そもそも、「七不思議」という言葉は外来語を翻訳して生まれた言葉で、元々七不思議は、ピラミッド等の古代の巨大建造物に対して使用していたが、日本では「本所七不思議」のような怪談に使用されており、それを学校の怖い話に当てはめた物が学校の七不思議である。
小学校や中学校に伝わっている七不思議は、「基本形となる話+学校ごとのオリジナルの話」という形になり、基本形の話は全国的に同様の話であることがほとんどである。
学校によっては七不思議とは限らず、八つ以上あったりもする。
具体的な七不思議に該当するもの
音楽室のベートーベンの肖像画
夜になるとベートーベンの目が光る、あるいは見ている人間の方に目が動く。
ひとりでに鳴る楽器
音楽室や特定の教室に置かれているピアノやオルガンに「この世に未練を残した生徒が夜になると演奏する」と言った話がつく。その音楽を聞いたものは死ぬと言う話も。
歩く二宮金次郎像
二宮金次郎の像が夜な夜な校庭を駆け回る。背中にしょっている本の数が減っているとか、図書室まで本を借りに行くと言う話も。
近年では二宮金次郎像の撤去を行う学校も多いためか、この話は聞かれなくなってきている。
動く人体標本
骨格標本や人体標本が夜になると動き出す。骨格標本は実は死んだ子どもの人骨を使用しているという話も。(学校の標本は実際はほとんど作り物)
一段多い階段
夜に階段の段数を数えると13段になっている。
階段の段数を13段にするのは絞首台に続く階段の段数と同じ数を連想させて不吉ということや、キリスト教の思想が入っている。
鏡にまつわる話
「トイレの鏡をある時間に見に行けば自分の末期の顔が映る」、「階段の鏡には時々霊が映る」、「体育館の鏡の前で剣道部員の霊が未だに練習している」など。
具体的な内容は本項参照
トイレの怪談は他にも赤紙青紙や、「トイレから手が伸びる」「4番目のトイレが異次元に繋がっている」などがある。
モナリザと目があう
学校が墓場になる
昔学校が墓場で、夜になると墓石の輪郭が映る等。前述の「トイレから手が伸びる」原因ともされる。実際に墓場の場所を移して学校が建てられたケースも存在する。
開かずの間
学校のどこかに教師ですら入るのが憚られる部屋がある(地下室など)
七不思議の最後
七不思議が伝えられている学校の中には、六つまでが知られていて「七つ目を知ると災いがある」とされている所もある。この場合、七不思議の七つ目が存在していないこともしばしばある。
関連作品
学園七不思議…タイトルに反して七不思議自体は取り上げられないが、これは原作では7話毎に主人公が変わるため。
学校の怪談(テレビアニメ)、怪奇倶楽部…七不思議に関する怪談をテーマにした回がある。
ズッコケ三人組…自分達の学校に七不思議が無いので自分達で話を作ったつもりが…、というエピソードがある。