概要
『デート・ア・ライブ』のスピンオフ小説『デート・ア・バレット』の登場人物。
精霊たちが眠る“隣界”と呼ばれる異空間で時崎狂三と出会った。
“隣界”に存在していたことから“準精霊”と呼ばれる存在だと推測される。
が、準精霊全てが有する無銘天使を発揮できていないために真っ先に殺し合いの脱落の筆頭候補となっている。
狂三と出会った時には既に自身の記憶を失っており、自分の名前すらも分からなかったことから狂三に“空っぽ”という意味のエンプティという名前で呼ばれることになる。
狂三との共同生活の中、狂三自身は名前を忘れてしまいまたもや恋い焦がれる誰かに会いたがっていることから、過去ではなく本編中かあるいは未来のいずれかの最中の物語のようだが……。
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ネタバレ注意
その正体は隣界で人格と能力と姿を強奪された時崎狂三。緋衣響の天使によって強奪された結果、自分にまつわる全てを失っていた。
以下は強奪者である緋衣響のことを記載する。
彼女は大半の準精霊と同じように記憶もなく突如として隣界の第一〇領域にやってきた。目的意識を持ってなかったために消滅する運命であったが一人の準精霊、陽柳夕映と親友になったことで消滅を免れることとなった。夕映と共に過ごしていくが第一〇領域の支配者である“人形遣い(ドールマスター)”によってその平穏を奪われてしまう。
人形遣いの主催するゲームによって夕映を殺害されたことで、人形遣いへの復讐を決意。
そんな時に隣界に落ちてきた息絶える寸前の狂三に遭遇し、自らの無銘天使でその能力と姿を奪い取り、人形遣いを探すためのゲームへと身を投じることとなった。
その復讐劇の末、狂三に全てを返還し、人形遣いへの復讐を果たした。
本物の狂三は現実世界の記憶を失ったまま、現実世界へと帰還するための旅についていくことを復讐を終えた響は決めた――。
なお、その過程で第9領域で復讐の下準備をしていた時に、資金源を稼ぐためにアイドルのプロデューサーとして活動していた事があり、第七領域の属性の使い手だけあって相手の素質を見抜く才能を開花させ、彼女の手掛けた準精霊たちが尽く高ランクのアイドルとなっている為、伝説の敏腕プロデューサーひびPとしてその名が知れ渡っているという地味に凄い人だったりする。
無銘天使は〈王位簒奪(キングキリング)〉
霊属は第七霊属で、力は能力の強奪。対象と肉体を入れ替え、能力すらも強奪することが可能。加えて人格すらも可能だが、代償も大きく、使い続ければ廃人確定コースである。
響が強奪して狂三の姿をとっていた時と狂三が全てを強奪されたエンプティとしての姿、及びそれぞれの本来の姿を比較してみると前髪の髪型が若干入れ替わっていることからそのことが僅かながらに伺える。
なお、本来エンプティとは、隣界で生きる意味を無くしただ喪失(ロスト)するだけの状態をまつ準精霊たちを指す言葉であり、個人名というよりも種族名の様な意味合いが強い(ちなみにメインイラストは響の無名天使でエンプティと化した狂三)。
ちなみに霊力を分け与える事で一応は喪失を防ぐ事ができるが、殆ど自我を持たず、既に死を受け入れている為に自身の喪失を恐れずに相手の命令を受けて活動する故に、その行為は救済というよりも自身に忠実な奴隷(主に戦闘員として)を得るという意味合いが強い為、あからさまに嫌悪館を抱く準精霊たちが多いらしい。