クラウス・グラードは、機動戦士ガンダム00に登場する、カタロンのリーダーの一人である。
人物像
カタロンの中東第三支部のリーダーを務める赤いジャケットがトレードマークの男。29歳。リーダーとなる前はMSパイロットとして戦闘に参加しており、専用機も用意されるほどの腕前だった。CBとの共闘を図ってスメラギとの会見を行なったほか、カタロン構成員「ジーン1」ことライルとは旧知の仲であり、彼のCB参加後も連絡を取り合っている。普段は穏やかだが、連邦の圧政に対しては強い怒りを露わにする。ルブアルハリ砂漠の基地が壊滅し、合流した先の支部長がメメントモリの攻撃によって死亡した後は、その支部のリーダーを引き継いでいる。
劇中での活躍
ブレイク・ピラー事件後、地上のカタロン支部のほとんどが壊滅した後は、シーリンやマリナらと隠れ家を転々としていた。その中で、マリナの歌が平和を願う人々の間で広がっていることを知り、武力による連邦打倒のみに囚われず、別の可能性も模索するべきではないかと考えるようになっていった。アロウズとCBの最終決戦にはカタロンの残存戦力を率いて駆けつけ、クーデター派とも連携し、CBの危機を救った。
最終決戦後は地球連邦と和解し、武装組織としてのカタロンを解散するとともに政党を結成。シーリンらとともに連邦議会の議員となった。
劇場版では、連邦政府のオブザーバーとして議員の仕事を続けており、キム中将と一緒にビリーの下を訪れた。ELS襲撃の際はシーリンと連絡を取りながら、ELSに対しては兵力の増強(武力行使)もやむを得ないと話していた。
その後、西暦2314年から50年後の西暦2364年時には、外宇宙航行艦「スメラギ」を統括する最高責任者となっている。
主な搭乗機
AEUイナクトサンドチャリオット
『00V』に登場。イナクトの両足を後方に折りたたみ、砂漠用バディクラフト(ホバーキャリア)を装着したタイプ。装着状態は俗称でサンドチャリオットと呼ばれる。細部調整により水上でも使用可能(水上戦のみの際は「オーシャンパッケージ」となる)。
太陽炉搭載機に対抗するため、独自にレーザーキャノンを追加装備している(AEUの標準機ではアグリッサタイプ7等に採用されているロングキャノンが搭載されている)。クラウス・グラードがカタロンの中東第三支部で使用していたが、アロウズの台頭による戦局の変化と、彼が支部長となった為、この機体が運用される機会は減りつつある。