概要
爆走兄弟レッツ&ゴー!!の劇場版である「WGP 暴走ミニ四駆大追跡!(1997年7月公開)」に登場した南米チームXTOリボルバーズのリーダー、リオンのマシン。
開発には三人の博士が携わっており、エアロ効果に基づくボディのデザインをおなじみ土屋博士、素材をネオトライダガーZMCでも有名な岡田鉄心博士、マシンに搭載されたGPチップγををクスコ博士が担当している。
元々は普及型であるGPチップβを搭載する予定だったが、納得いかなかったクスコ博士が独自に次世代型のγを開発した。しかし欠陥で怪電波が発生し、これが劇場版での大惨事につながってしまう。
マシン名の末尾のXTOは開発に携わった上述した三人の博士のそれぞれの頭文字(XCO、TSUCHIYA、OKADA)から。クスコ博士の部分は後に発売された改修版であるクスコスペシャルの綴りがCUSCOになっているが。
映画公開の翌年1998年には何と実車化もしている。全盛期は鈴鹿サーキットでミニ四駆ファンの子供を乗せていた。その後、解体されることなくタミヤオープンハウスの施設内にそのままの姿で飾られている、2011年に岡山おもちゃ王国を移す引き続き展示する。
商品の説明
分類ではフルカウルミニ四駆に分類される。
フルカウルでは非常に珍しいフロントモーター式のスーパーFMシャーシを採用している。
当時、他にこのシャーシを使用しているマシンはブロッケンGしかなく、それが後に悲劇を生んでしまう(後述)。
劇場版では限定カラーの当マシンのボディ付き前売り券が発売され、初日売り上げが45000枚を突破し、当時の歴代記録を大幅に塗り替えた。現在では似たような商法をやっているポケモンに容易く更新されている。
だが、前売り券特典としてボディが付いてきたはいいものの、採用マシンがただでさえ少ないスーパーFMシャーシ対応のために既存のマシンのシャーシでの流用が効きづらく、ブロッケンG及びその色違いであるブラックスペシャルを買わなければ走らせる事すら出来なかった。(※)ガンブラスターXTOを走らせるためだけにブロッケンGを買った人は多いのではないだろうか。
さらに映画公開の一か月後の8月に通常カラーとしてガンブラスターXTOも一般発売されてしまった。ブロッケンGが好きでない人たちにとっては無駄な支出でしかなかっただろう…
※同じくスーパーFMシャーシ対応マシン、ストラトベクターは通常版ガンブラスターXTOより後に発売された為。
三ヶ月後の11月には色替え&肉抜き軽量化を施しリアウイングを変更した改修マシンガンブラスターXTO クスコスペシャルも発売されている。
バリエーションに恵まれないフロントモーターのマシンだったためか長らく不遇な扱いを受けていたが、2017年に最新型のフロントモーター式シャーシであるFM-Aシャーシが登場。ガンブラスターXTOのボディは無改造で載せられるため、プレミアム化が期待されている。