CV:小林清志
概要
『銀河英雄伝説』の登場人物。
銀河帝国と自由惑星同盟に続く第三国「フェザーン自治領」の第五代領首。
ダース単位の愛人がいる快楽主義者的な一方で冷徹冷酷な謀略家。庶子としてルパート・ケッセルリンク、愛人の一人にドミニク・サン=ピエール、補佐官にニコラス・ボルテックがいる。
本来、自治領とは言っても帝国の支配下にあるフェザーンだったが、ルビンスキーが自治領主に就任して以来、フェザーンの経済力と、同盟と帝国を結ぶ回廊宙域に存在するという地形的条件を利用して、内政干渉を許さない独自の政治路線を形成した。
「警戒されるほど強からず、侮りを受けるほど弱からず」を国是に、銀河帝国と自由惑星同盟の勢力均衡に加担してきた。その優れた政治的バランス感覚から、政治家としての彼を知る者からは「フェザーンの黒狐」と呼ばれる。
その正体は、帝国と同盟の共倒れを狙うカルト宗教「地球教」のエージェントであるが、内心では教団に反発心を抱いており、逆に自分が教団を飲みこむことを狙っている。
策謀としてラインハルトの下に腹心の部下・ボルテックを送り込み、優秀さを見込んで庶子ケッセルリンクを新たなる補佐官に迎えるが、結果的に彼等は離反。フェザーンも帝国軍の侵略に遭う。この時期に叛逆したケッセルリンクを返り討ちにし殺害。ボルテックも後に謀略で始末している。
その後は地下活動でテロ行為を散発させる、危険かつ厄介な謀略家だが、かつての国家レベルの実力者からすれば竜頭蛇尾と言われてしまう体たらくへとなっていく。
道原かつみ版の漫画では性別が変更され、アドリアーナ・ルビンスカヤという名前の女性キャラクターに変更されている。