概要
ナルウィア公国のガードナイトで当初はバンミリオンの配下にいた。
5章のアリューザ攻防戦で城砦に撤退するという上司の騎士の命令を無視し川辺の辺りで孤軍奮闘していたが、救援に駆け付けたシノン公国軍と合流して作戦を展開する。
そして住民全員が生存した状態でクリアすると、防衛成功でほっと一息ついているバンミリオンとリースの前にマーセルを軍紀違反で処刑されるという報告が入る。この時にリースが「住人に被害が出ずに済んだのはマーセルが自分と一緒に踏ん張ってくれたおかげ」という事実を聞いたバンミリオンは、軍紀と功績を天秤にかけた後「マーセルナルウィア公国軍からは追放しシノン公国軍に身柄を預ける、彼の処遇はリースに委ねる」という温情をかけた判断を下し、マーセルがシノン騎士団入りとなる。
※ちなみに、”リースとマーセルの会話イベントを起こし操作可能キャラにする””市民ユニット全員が生存した状態でクリア”双方の条件をクリアしていないと、本人が命令無視の件を認めた上にリースも助命嘆願をしない為処刑されてしまい、以降は登場しなくなる。文字通りの意味でその場を死守するつもりだったらしい。
その後武器屋にちょくちょく顔を出していたところ武器屋の娘のセシリーという少女に惚れられるが、王国への忠誠心は高いものの堅物なマーセルはにべもなく断ってしまう。
その後へこんでいたセシリーは別の男の甘言に惑わされて攫われてしまい騎士団は彼女の救出及び人攫いの捕縛に向かうことに。彼女をぞんざいに扱っていたマーセルははじめは彼女のことを尻軽な少女と思い込んでいたが、ティアンナに「年頃の娘をぞんざいに扱うのは騎士としてはよろしくない」と諭されて、考えを改めて救助に向かう。
ユニット性能
クラスはガードナイト。五章の”城砦防衛”ではじめは味方NPCとして登場する。仲間にするには上記で触れた条件二つを満たす必要がある。
L盾を”盾熟練”で使いこなす防御の高さで初登場マップではすばらしい働きをする。
・・・が、じつは”城砦防衛”のようなマーセルと相性のいい陣地防衛マップはベルサガではごく少数。本作は”暫く防衛した後に敵の更なる大軍が押し寄せる前に撤退するマップ”か”限られた時間内に敵を殲滅しながら目的地に到達して目標を達成するマップ”が多く、それらは3マスしか動けない上に崖や浅瀬に入れないマーセルとは非常に相性が悪い。特定のマスに入れないということは置いてけぼりになり戦闘に加われないことを意味するし、殿マップは殿マップで即座にマップから脱出させられるユニットがいないと壁をやるべきなの意他のユニットよりも先に撤退する羽目になるという本末転倒な状態となる。
またL盾は非常に店売りの在庫が少なく、しかも必要レベルが高いものが多い。初期LVが低めの彼が扱える盾は非常に限られてしまう。
能力値もいまいちぱっとしない。堅そうな外見のわりに防御はM盾騎士連中とそれほど差はないうえに筋力やHPは寧ろ完敗している。加えて剣技能が低いので削り&ダメージ要員としてはまるで期待できない。何故か上がる俊敏も高くて15どまりと微妙。敵の攻撃を縦ではじいたはいいが反撃を空振りして再び攻撃を受ける破目になる(=盾の消耗がはやくなってしまう)こともしばしば。”大剣”スキルを持ってはいるが”大剣”は普通の剣より精度が低いのが多くよりリスクが大きくなってしまう。
これでは「固い、強い、おそい!」ならぬ「固い、(火力が)弱い、おそい!」である。一応上記の欠点のうち、足の遅さだけはLV15になると解消されるのだが、そこまで育てるよりも彼をベンチ入りさせてしまうプレイヤーは多いだろう。
”護衛”でか弱いユニットを庇いつつL盾で自身へのダメージを抑えられるという利点もあるにはあるのだが・・・。
余談
レベル15になると移動力が1上がり3歩から4歩になるマーセルだが、実は彼のクラスのガードナイトの移動力は4がデフォルト。つまり”移動力が強化された”というよりも”遅かった移動力が漸く元に戻った”といった方が正しい。あんまり頑強ではないのでアーマーの重みが負担になりすぎたのか、あるいは大きな盾を構えながら大剣を扱おうとして却って体を壊していた可能性もある。
また、L盾を持っていることで装甲兵やジェネラルと混同されがちだが、ガードナイトの兵種は”騎士”であり”重騎士”ではない。よってハンマーアクスで攻撃されても大損害を被るわけではない。