概要
第3話に名前が登場。その後、第4話で写真を通して彼の顔が登場。作中では故人である。
偉大なる貴族、バンジークス家の血を引く、バロック・バンジークスの兄で、司法界の《純血種》である。
かつては首席検事として、司法の中心で正義のために命を尽くす決意をしており、倫敦の《正義の象徴》とされていた。
弟からは高潔にして潔癖で几帳面であり、見ていて危ういほどに正義感の強い人物だったと語られている。
10年前、亜双義玄真とともに高貴な身分の人々を狙った連続殺人事件、プロフェッサー事件の捜査に全身全霊をささげていたが、その過程でその事件の5人目の犠牲者となって殺されてしまう。しかし、彼が決死の覚悟で残したとされる証拠によって犯人は逮捕され、事件は一時の終結を見る。
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以下、大逆転裁判2の核心に関わるネタバレを含むため、クリア後の閲覧推奨
ネタバレ
プロフェッサー事件において、4人の命を奪った真犯人。《貴族》という身分に隠されていた殺人鬼《プロフェッサー》の正体である。
クリムトは大英帝国の栄誉の裏にあった深い闇と必死に戦ううちに、悲しいほどの"純粋"さ故に、本当の悪を追うには、それを超越した"悪"にならねばならないという結論に達してしまう。
そして、彼は飼っていた巨大な猟犬《バルムンク号》を差し向けて、貴族社会の腐敗の中心にいたとされる者を殺害していった。
しかし、その後は犯行を見抜いたある人物に脅迫され、以降はその人物が命ずる者を殺害する殺人鬼に成り果ててしまう。脅迫者が命じた人物のうち、事件の3人目の犠牲者はクリムトのかつての恩人であり、恩人が目の前で息絶えていく様を見て、彼のココロはこわれていくことになった。(当時、弟も兄が殺人鬼ではないかと疑ったこともあったが、恩人を殺す動機がないことを理由にその可能性を切り捨てることになった。)
さらに、4人目の犠牲者を出したところで、亜双義玄真に自身の罪を見抜かれ、玄真との合意の上で決闘を行うこととなる。決闘の結果クリムトは敗れて死亡、《プロフェッサー》の犯行を永久に止める結果となった。
当時、プロフェッサーの正体は亜双義玄真であると思われていたが、殺害される直前に、自身の罪の告白とともに、脅迫者の告発を綴った遺書を残している。決闘の末に遺書は玄真の手に渡り、"亜双義文書(アソーギ・ファイル)"と呼ばれ、10年の年月を経て全ての真相を明らかにするカギとして重要な役割を果たすこととなる。
ちなみに、物語終盤にて、ムスメがいたことが明かされる。