ヒンドゥー教における創造神。
宇宙の根本原理ブラフマンを擬人化した神格。
河川の女神サラスヴァティーを配偶神とする。
維持を司るヴィシュヌ、破壊を司るシヴァと共に最高神の位置を占め、この三神は一体ともされる(トリムールティ)。
しかしながらその抽象的過ぎる性格からか、シヴァやヴィシュヌに比べると影が薄い。
神話内でも他の有力な神の引き立て役という感がある(主な役割はアスラ達に力を与えることでありそのアスラ達は神々に倒されるのだから引き立て役以外の何物でもない)。
ブラフマーの聖地としてはラージャスターン州のプシュカルがある。
仏教に取り入れられ、漢訳仏典では梵天と表記される。
仏教では、創造主や世界の主宰神を認めないため仏教における梵天も創造神としての性格を持たない。