四民平等
しみんびょうどう
明治初年に下された差別撤廃の宣。
概要
それまでは武士が一番上で、士農工商という順序がつけられていたが、そういう差別を全く撤廃して、国民は全て平等であるというものである。
従来、差別待遇を受けていた気の毒な村落があったが、この宣によって差別がなくなったのである。
やがて中央融和事業協会という組織ができて、社会事業として被差別村落を救済した。
徳川幕府から圧迫を受けていたため、気の毒な村落の人々は徳川家を憎んでいたが、明治天皇のおかげで自分たちは日本人になれたと喜び、四民平等を定められた皇室を大変ありがたがっていた。
明治時代に四民平等の制が布かれて後にもその制が残り、不幸な村落の人々の中からも立派に世に出た人もあり、役人も立派に出世した。