概要
主人公黒木智子のクラスメイト。岡田茜や清田らと行動を共にしている所謂「リア充」グループの一員。
常に笑顔を絶やさない明るい女の子・・・・・というのは表の顔で、本来はアニメ好きで声優志望のやや内向的な少女である。友人らに嫌煙されるのを恐れてか自身の趣味や夢は秘密にしている。
好きなアニメのジャンルは日常系の平和的なもので、戦ったり死んだりするものは嫌いとの事。
智子とは一学年から三学年まで全ての学年で同じクラスであり、やがて二人の関係は大きく変化していく。
経歴
高校入試
中学時代、受験をしていた智子とは隣の席であり入学後の友人を確保しておこうとした智子から一方的に話しかけられる。
この際に「うぇーい、やったね!」と拳合わせの挨拶を交わしたものの、陽菜が自己紹介をする前に智子は逆の席の生徒(伊藤さん)に話しかけてしまったため会話が途切れてしまった。
後に智子はこの出来事を恥ずかしい記憶として思い出しているが、この時に話しかけた相手が陽菜だとは気づいていない。
※最も、この時の陽菜は黒髪だった上に髪型も少し異なっていたので思い出せないのもある程度仕方がないのだが。
一年生
清田や岡田らと早々に仲良くなり、楽しい学生生活を満喫している様子が描かれている。
この頃は智子との交流は一切なく、憎きリア充達の一人としか認識されていない。
但し、後の発言や上記の入試での件から陽菜はある程度智子を気にかけてた事が伺える。
二年生
智子とは隣の席となり「また同じクラスだね」と気さくに声をかけた他、一年生での自己紹介のエピソードを覚えていると伝えており、これまで話し相手が誰一人いなかった智子を感激させた。
以降も度々話しかけるようになり智子から好意的な感情を向けられるようになる。
ここから智子に(心の中で)「ネモ」のあだ名で呼ばれるようになるが、根元からではなく苗字を思い出そうとして同名のモビルスーツが頭に浮かんでしまっただけである。
それからは適度な距離感を保ったままの関係が続いていたが、ふとした事から智子が陽菜の声優志望の夢を知ってしまい、友人らに秘密がバレそうになった陽菜に助け舟を出す。この件から陽菜の智子への態度が変化し、自身の趣味を明かしつつ普段の笑顔とは異なる本来の素顔を見せるようになった。対照的に智子から陽菜への感情は冷静なものへと変わる。
三学期の終わり頃、智子のモノマネとして入試の件での「うぇーい、やったね!」を本人の前で披露するものの、智子は激しく困惑するだけで真相には気づいてくれなかった。
三年生
三度智子と同クラスになった事を嬉しがるものの、同伴していた伊藤さんが入試の件で智子に話しかけてしまい彼女の事だけ思い出した事に辛辣な表情を向けてしまう。
無難な自己紹介で済まそうとする智子に煽るような台詞を放った陽菜に対抗心を燃やした智子は盛大に滑る自己紹介をかましてしまうものの、その度胸に感嘆して心境を変えた陽菜はもう上手く演じる必要は無いかと決意して声優志望の夢をクラスメイト達にカミングアウトした。
この一件以降は何故か親友であった岡田と距離を置くようになってしまう。
遊園地への遠足ではいつものリア充グループから自ら離れて智子達のグループに参加しており、一癖も二癖もある面子にやや困惑しながらも前向きに楽しもうとする姿勢を見せる。
遠足中に智子がうっかりと「ネモ」と口にしてしまったのを聞いて有無を言わさず詰め寄り、誤魔化そうとする智子に強烈な威圧感でそのあだ名で呼ぶように迫る。もう気を遣う必要は無いかと観念した智子は改めて正式に「ネモ」と呼び、陽菜はお返しに「クロ」のあだ名で返した。これ以降は智子も本来の強気な口調で陽菜と会話するようになった模様。
「ようやく会えたって感じかな」
その後遠足中に加藤さんの計らいで岡田と合流し、一時気まずい雰囲気が流れる。
ネモは声優という自分の夢に呆れられたと勘違いし、岡田は親友の自分に夢を教えてくれなかった事がショックで互いに距離を置いていた。
そもそもアニメに詳しくない岡田は『声優を目指していることを隠したい』という感情が理解できず、2人の間に齟齬が生じる原因となっていたが、智子が声優業界に関する(偏った)知識を岡田に吹き込んだことで吹っ切れ、本心を打ち明けた結果互いの思いを知り無事和解する事ができた。