近世期の日本において成立し、現在まで伝承されている伝統的な話芸の一種である。
「落し話」、略して「はなし」とも言う。
概要
都市に人口が集積することによって芸能として成立した。
成立当時はさまざまな人が演じたが、現在は通常、それを職業とする人が演じる。
衣装や道具、音曲に頼ることは比較的少なく、身振りと語りのみで物語を進めてゆく独特の演芸であり、高度な技芸を要する伝統芸能でもある。
本来「落語」とは落語家が行う演目(ネタ)のなかでも滑稽を中心とし、落ち(サゲ)を持つ「落とし噺」のことを指したが、現在では人情噺・芝居噺をも含めた総称として用いられる。