概要
1987年にT&EソフトからPC-8801mkIISRで発売されたハイドライドシリーズの3作目。
副題は「THE SPACE MEMORIES(異次元の思い出)」。
前作が「Ⅱ」だったのに「3」なのは、制作者が続編は作らないと言ってしまったからであるという。
また各作品ともパラレルワールドの関係であるからともいわれる。
前作に引き続きアクションロールプレイングだが、
- 武器や道具、そしてお金にまで重さの概念があり、筋力が弱い低レベルのうちは持てる量などに大きな制限がある。
- 時間の概念があり、夜になったら寝ないと疲労により能力が低下していく。
- 食料を必要数買っておき、決まった時間に食べないと餓死する。
など本作独自のある意味リアルだが難解なシステムが導入された。
グラフィックやサウンドは前作より強化され、当時学生バイトのプログラマーであったという冨田茂による音楽の評価は高い。
また謎めいたフェアリーランドの異変から始まり、200階建ての塔や、中盤以降に明らかになる事実により宇宙空間、異次元世界までを冒険する普通のファンタジーではない独特な世界観が驚きをもって支持された。
PCゲームとしてはかなり移植に恵まれた作品で、家庭用ゲーム機ではファミリーコンピューターでナムコから『ハイドライド3闇からの訪問者』、メガドライブでアスミックから『スーパーハイドライド』という名前で発売されている。