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息子がかわいくて仕方ない魔族の母親の編集履歴

2018-05-02 12:31:38 バージョン

息子がかわいくて仕方ない魔族の母親

むすこがかわいくてしかたないまぞくのははおや

息子がかわいくて仕方ない魔族の母親とは、十五夜氏による漫画である。

概要

十五夜氏による魔族による子育てをテーマにしたオリジナル漫画。もともとはTwitter上で連載されていたが、このたびめでたくとなりのヤングジャンプで正式連載となった。

ローレムとゴスペル親子を中心としたほのぼのとした日常が基本だが、作品世界での人間と魔族の関係を主軸としたシリアス回も多い。


あらすじ

魔族のローレムは生まれたばかりの息子がかわいくて仕方がない。そんなローレムとその息子のほのぼのとした日々が描かれていく。


主要人物

  • ローレム

この物語の主人公。赤い四本角と白い髪、白い翼が特徴の魔族。尾は体毛に、翼は羽毛に覆われているなど恒温動物のような特徴が多く見受けられる。スタイルも抜群で、元々かなりの巨乳であるが十五夜氏曰く『描く度にデカくなっていく』とのこと。

豪快な性格で息子のことを溺愛しており、その一挙手一投足にメロメロになっている。昔は「殲滅の狂炎」「破壊神」と呼ばれ、人間にも魔族にも恐れられる乱暴者だった。

実際後述の看護士ベロニカや商人アリスなど、彼女の過去を知る、または実際に彼女の被害に遭った者は劇中に数多く登場している。

魔族としての特性として極めて強力な発熱・発火能力を持ち、これが狂える炎という異名の由来になっている。この特徴から熱さにも滅法強い。

更に魔獣化を行使し戦闘形態へ移行すると手足へ刺々しい外骨格が生じる。

これらはスマートフォンを軽く撫でただけで両断するほどに鋭い。

その過去から人間や魔族から警戒されたりと苦悩することもあるが、周囲に助けられながらよき母親になろうと日々頑張っている。


  • ゴスペル

ローレムの息子。赤ちゃんでまだ単語しかしゃべれない。単行本三巻の描き下ろしにて一歳の誕生日を迎える。

その行動にローレムだけでなく読者もメロメロになること間違いなし。

Twitter上で成長した姿を確認できる他、本編でも想像図としてしばしば成長した姿が描かれる(描かれるのは主に少年期であるが、15話では青年期も登場した)。

母親と同じく発熱・発火の能力を持ち熱さに強いが、尻尾や翼は母親と違い爬虫類を思わせる重厚なもの。

かなりの重量と筋肉量を誇り、実際彼の体重は45話(単行本2巻収録)の時点で何と16kg

人間の一歳児の平均体重が7~11kgであることを考えれば、推定生後数か月~十カ月程度の彼が如何に重量級であるかわかると思う(そして当然と言えば当然だが母ローレムも大概重量級であり、こちらは何と97.82kgにもなる)。

このことから乳児としてはかなりの身体能力を誇り、尾と翼で自身の体重を支えることもできるほど。

なお彼の父親(即ちローレムの夫)に相当する人物は長らく登場しておらず登場人物の口からその存在が語られることもなかったため読者の間では様々な推測が飛び交っていたが、単行本2巻収録の38話にてそれらしき人物の後ろ姿が描かれた。

この人物が果たして本当にローレムの夫、ゴスペルの父親であるのかは公式からのアナウンスが無い為依然として不明である。

ただ、ローレムと向かい合って語らう様子や、ゴスペルのそれとよく似た爬虫類的な翼や尻尾の描写(後に背景で登場した魔族親子の描写に基づく推測であるが、系統の異なる個体同士の間に産まれた子は同性の親の形質を濃く引き継ぐとの仮説がある)から可能性は高いとの説が有力視されている。


  • メリー

ローレムの双子の妹。黒い髪、黒い羽、尻尾を持つ。

姉とはかなり容姿が異なり、身体の一部を触手の如く変化させることができるなどパッと見ただけでは全くの別種にすら見えがち。後述の通り特性も姉とは全くの別物と言ってよく、外見上の共通点と言えば精々体型と角くらいのもの。

姉とは違いしっかりとした性格で、スマートフォンを使いこなすなど現代にもしっかりと適応している。

本編開始以前は姉と離れて暮らしていたようで、ローレムを訪ねてきたときその変わりっぷりに驚いていた。

長きにわたりローレムと二人きりで暮らしていた為、彼女の過去についても当然詳しく、時折姉の黒歴史を蒸し返してはイジるが、姉や甥への愛は本物であり、愛する者への不条理へ静かに憤る様はある意味で姉以上に恐ろしく(気味の悪さは姉以上)怪物然としている。

ただそんな彼女も普段は明るく陽気で愉快な好人物で、千春を「ちーちゃん」と呼ぶなど、親しくなった相手をすぐにあだ名をつける癖があるなど茶目っ気に溢れた性格をしている(そしてそれだけにキレた時の不気味さと恐ろしさが生半可ではないのだが)。

特性として如何なる形態にも変化可能な万能細胞を持ち、種族を問わず様々な傷病を治療することができる。彼女はこの能力をビジネスに活用しておりかなり名の知れた資産家である模様。

ゴスペルからは「めぇ」と呼ばれている。

ちなみに時間軸は不明だが娘が出来るらしい。


  • 宍戸 千春

連載版から登場。人間の少女でローレムやメリーの大親友であり、ゴスペルもなついている。小柄で華奢な体格がコンプレックスの19歳。

職業はフリーターで、メリーと再会するまでのローレム親子の生活費や物資も彼女が出していた。

出産直前の(当時はまだ狂暴だった)ローレムを助けたことが切っ掛けで彼女たちの面倒を見るようになる。というかローレムとゴスペルが世話になった産婦人科というのが彼女の実家である。

後述の鬼病で死にかけ、メリーの身を挺した治療により回復後、これ以上自分たちに関わらない方がいいとメリーに諭されるが、それを良しとせずに魔族との共生をテーマにした学科のある大学に行くことを決意し、その後もローレム達をサポートしている。

後に美波から正式にローレム親子のサポートスタッフ(バイト扱い)を頼まれる。

様々な魔族と触れ合うにつれ、「彼女たちが強すぎる自分の力に振り回されているとても弱くて優しい存在」と気付き、自分にできることを模索していく。

ところで登場当初の彼女は茶髪であったが、鬼病の一件で図らずも元の黒髪に戻ってしまった(ただ彼女はこれを悲観せず、その後も黒髪を維持している辺り気に入ったようである)。


  • アリス

アイマスクで目元を隠した魔族。魔族の生活必需品を取り扱う店『アリスショップ』の店長。

豪快だが金勘定には厳しい。劇中の女性魔族としては小柄で華奢な方だがこれでも成人済み。

店を訪れたローレムに、過去に奪われた積み荷を弁償するように迫るが、(メリーから資金をもらっていた)ローレムがあっさり払い、母親となったことで丸くなっていたことに驚く。

超音波操作の特性を持ち、視覚に頼らずとも聴覚のみで周囲の状況を詳細に知ることができる(寧ろ特性を発動した状態で瞼を開いてしまうと脳への過負荷から却って体調を崩すため普段は敢えて目を隠しているという)。

またこの特性は汎用性が高く、手を触れずに離れた位置の物体を破壊するなど攻撃にも応用可能(初披露の際には来店したローレムを攻撃するつもりが誤射してしまい店の品を破壊するというヘマをやらかしたが)。


  • テレサ

アリスショップで働く魔族。青い肌と黒白目、そしてローレムやメリーにも匹敵する程の巨乳が特徴。

クールで大人びた性格に見えるがこれでも18歳で、内面は更に幼いかのような描写もある。

特性も飛行能力も持たない「劣等種」で人身売買に出されていたが、アリスに拾われた過去を持つ。


  • フーガ

昔、ローレムに助けられた魔族の少年。魚が好物。人間世界の文化がよくわからない野生児で、メリーが後見人になっている。

魚が好物というだけあって水棲傾向が強い種族らしく、尾は魚類、取り分け深海性の鮫に似る。

特性は強烈な冷気の操作と氷の生成。幼少期に自身の特性を制御しきれず凍死しかけていた所をローレムに救われ、以後彼女に恩義を感じている。


  • セーラ

フーガが海で知り合った水棲型の魔族の少女。フーガに思いを寄せている節がある。

特性は発電・放電。水棲種族かつ身体の各所に見られるヒレのような意匠からして、モチーフは発電魚のシビレエイ辺りか。


  • 小荒井美波(こあらいみなみ)

魔族管理局の審査指導官。未だ軋轢の多い人間と魔族の共存のために奮闘している。


  • ガロン

管理局の警備指導官の魔族の男性。美波の側近兼ボディーガード。

比較的細身乍らも厳つい外見の老人であり、目付きの鋭さは初対面のゴスペルが泣き出すほど。


  • リゼット

美波の計らいで特殊保護観察エリアに引っ越したローレム親子のマンションの隣人。吸血鬼に似た魔族であり、日光に弱く、人間の血液が主食。気弱な性格。年齢は単行本3巻の書下ろしから計算すると8歳。

壁にあけた穴(後で美波に怒られたが)からよくローレム親子のところまで遊びに来る。

食料である血液は正規の機関を通して支給されたものだが、在庫に応じて自ら注文するという形式を取っている。この形式が災いしてとんでもない目に遭ったことも……。


  • ベロニカ

特観エリアの病院に勤務している魔族の看護師。4本腕で、西日本の方言を思わせる独特な喋りが特徴。とんでもないゲーム好きで、劇中では新作に熱中するあまり三日徹夜して尚仕事に赴こうとしたこともある。


  • バレンタイン

世間で注目されている魔族アイドル。変身能力と歌唱力で人間との共存の懸け橋になるべく奮闘しているが、生まれ持った特性により苦悩することとなる。


  • ジーク

管理局とは別の魔族対策機関「CATT(キャット)」に所属する魔族。ローレムには過去にひどい目に合わされたらしく、今も警戒している。上司に何度クギを刺されても職権を乱用してまで彼女を監視する。

外見は爬虫類的で、角や翼爪などがかなり刺しく、例えるなら天然のソードブレイカーとでもいうべき凶悪な形状をしている。これに加えて目付きも悪く発言も過激と、読者もかなり不安がっていたが、昨今の連載では態度を軟化させつつある。



用語


  • 魔族

人間とよく似ているが、角や羽をもつものが多い。人間と敵対していた時期もあったようだが敗れ、かなり数が少ないらしい。

魔獣化という戦闘形態のような姿を取れる。

個体ごとに様々な特性を持つが、制御できずに成長する前に死んだりと、それに振り回されることも多い。

現在は人間の管理下に置かれているが、保守的な魔族は「自治区」と呼ばれる人間たちが干渉を禁じられた町で自給自足の生活をしている。


  • 鬼病

魔族の体内で変異したウイルスに引き起こされる病。魔族には風邪程度で済むが、人間に感染すると死に至ることもある。


  • 特殊保護観察エリア

通称「特観エリア」。人間の町で魔族が暮らすには偏見だけでなく、様々な面で許可や周囲のサポートが必要であり、そういったものを得ることが困難な魔族のための居住区。魔族向けの住居などの施設が充実している。

第2巻終盤以降の物語の主な舞台。


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